てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

GW序盤の産物

2012-04-29 11:48:00 | レジャー

備中国分寺五重塔

 GW二日目、初夏を思わせる陽気の中、総社市「吉備路れんげまつり」に繰り出し辺り一面に広がるレンゲを愛でてきた。
 木陰で弁当だけ食べて(ひょっとしたらmariさんに出会えるのではと予感しつつ)人込みから抜け出そうとしていたら、本当に出会わした。まさしく正夢となった。咄嗟のすれ違い様のことで声を掛けそびれ、どんどん遠ざかるmariさんの背に、家内が大声で呼び掛け久し振りの再会を果たした。今年のレンゲは雑草に席捲され花が少ない。それでもmariさんによるレンゲスポット一言アドバイスに従い写真を一枚だけ物にできた。

 続いて向かったのは高梁川を挟んで西隣の倉敷市真備町にある真備ふるさと歴史館。金田一耕助を楽しむ集い「きんでーち(金田一)会」の世話役・山ちゃんのお誘いにより、同会が主催する行事に特別参加させて頂いた。

 金田一耕助誕生の日(4月24日)を記念して横溝正史疎開宅の裏山から続く朝間薬師への散策と、このあたりを舞台にしていると思われる正史作品の野外朗読の集いである。

 本日の20人のメンバーの中には横溝正史研究家の浜田知明氏の顔もみえる。随所で横溝正史に纏わるエピソードなどを山ちゃんのガイドと、浜田氏の歩きながらの薀蓄を拝聴した。

 行程はこちらの通りだが、途中長い山道を通り抜けスタートから1時間20分ほどで標高150m付近にある朝間薬師に到着。眼下に吉備平野が広がり一望できる。薫風がやさしく頬を撫で癒してくれる。加えて、ここでは朗読まきび・野の花」のお三方が「神楽太夫」「鴉」「首」など横溝正史作品の該当部分を朗読され、しばし横溝ワールドに浸った。

 下山してからは戦時中横溝氏が疎開していた宅、つまり名探偵金田一耕助誕生の家を訪ねた。同宅は私が入社した頃役員を務めておられたB大先輩のお宅であり、更にB氏のご令嬢が山ちゃんと同級生だったと知り感慨を新たにした。


真備ふるさと歴史館にある金田一耕助像

真備は有数のたけのこの産地

山ちゃんガイドの説明を聞く面々(右奥が浜田知明氏)

こうもり塚(仙人塚)…いたるところに古墳がみられる

姿見の池

眼下に広がる吉備平野

朝間薬師の御前にて正史作品の野外朗読

朝間薬師・お籠り堂裏の巨岩群壁

咲き乱れるつつじ

横溝氏が疎開していた宅

正史が無我の境地で小説構想中、着物の帯が解けて
いても平気で歩いていたという“帯解けの道”
コメント (4)
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