てすさび日誌

哀しき宮仕えを早期リタイアし、“サンデー毎日”のomorinが生活の一コマや雑感を認めた日誌です(2005/4/20~)

老老介護

2008-04-15 20:57:49 | 暮らしと生活
 明日から2日間の日程で、菩提寺安養寺の檀家の皆さんと、比叡山団参で留守にします。2日分の穴埋めに、駄文をアップしておきますのでご笑覧ください。

 少子高齢化に伴い、老老介護は珍しいことではなく、身近でも散見するケースである。91歳の義父は、間もなく還暦を迎える息子と男二人暮らしである。義弟はまだ「老」の域にはもう少しあるが、決して若くはない。義父にしても年の割には頗る元気で、とりたてて介護を要するほどではない。

 しかし、いつ老老介護の事態が訪れるやも知れない。世の中には、介護の果てに家族が共倒れする危険性をはらんでいることがある。介護の疲れから心中事件に発展するなどの悲惨な事例もあり、大きな社会問題となっている。

 義弟が義父の傍にいて、食事を始め何くれとなく面倒をみてくれ、グラウンドゴルフを共通の趣味(生きがい)にし、健康保持に努めてくれるので安心だ。かみさん共々深く感謝している。

 今日の山陽新聞ちまた欄(読者のページ)に、義弟の拙文が掲載になった。父の面倒をみるために大阪の企業を早期退社して、田舎での二人暮しを始めて1年。そのコツを会得し、その陰には地域の人々の温かい励ましがあってこそと感謝の意を述べている。そして高齢化社会を父親と一緒に生き抜く決意で結んでいる。

 お義父さん、いつまでもお元気で。
 進君、お義父さんのことを宜しく。


2008年(平成20年)4月15日付山陽新聞ちまた欄より
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ポトマックの桜

2008-04-15 15:52:22 | ビジネスと社会
 大いにわが春を楽しませてくれた、当地のソメイヨシノが散り始め、八重桜にバトンタッチ。桜前線は北上中で、今頃はエンピロさんのあたりで花盛り、きっと花見を兼ねた食事会で結婚20周年を祝っておられることだろう。

 桜の花は、何故にこれほどまで日本人の心をとりこにするのだろう。膨みかけたつぼみに始まって、日毎に花が開き、そして枝をたゆませるほどの盛りがあって、やがて散リ去った後の葉桜までも。

 いや日本人だけではない。海外の桜で印象深いのはポトマックの桜である。平成3年4月初旬に、ニューヨークを経てワシントンD.C.を訪れた。
 ワシントンといえばポトマック河畔の桜並木は、世界の名所の一つになっている。毎年3月末から4月の初めにかけてシーズン中、盛大に「桜まつり」と称して日本にちなんだ催し物が連日行われ、100万人の観光客が訪れる。パレードがあり、その年の「桜の女王」も選ばれる。  

 ここの桜は1910年と1912年に、アメリカの27代大統領夫人のヘレン・タフトさんの希望を受けて、当時の東京市長であった尾崎行雄氏が贈ったもの。アメリカから返礼として日本に送られたのが、このアメリカを代表するハナミズキだった。現在でも日比谷公園や小石川植物園に当時の木が残っていると言うが、詳しい資料は戦時中に消失、または敵性のため意図的に抹消されたらしく残っていないそうだ。

 ポトマックの桜は、管理や肥料が行き届き土質も合ったのだろう、咲いてから散るまでが日本の桜より長いと言う。よく「桜切るバカ、梅切らぬバカ」と言うが、桜は切ったり剪定したりすると著しく樹勢を落としてしまう。日本では心無い人が桜の枝を折ったり切ったりするので、本来の原型をとどめている桜を探すことは難しいと言われる。

 我々が訪れた時、ソメイヨシノは満開で、ちょうど見頃だった。真偽のほどは定かではないが「佐藤栄作さんが桜を贈ってノーベル平和賞を貰ったので、その賞欲しさに申し出たが断わられた御仁がいる(笹川●●?)」と、ガイドのMiss Saitouが面白く話してくれた。
 アメリカと日本の友好の架け橋となった両国のシンボル「桜とハナミズキ」の花物語である。

【参考サイト】
櫻のもとへ祖母が逝く-ワシントンD.C.の櫻物語

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ジェファーソン記念館と桜

ワシントン記念塔と桜
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国会議事堂をバックに

アーリントン墓地にて(右の花がハナミズキ?)
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ブログサービスの不具合

2008-04-14 23:11:15 | パソコンとインターネット
 コッコの絵手紙さんからSOSが入り、「teacup.ブログサービス」で不具合が発生していることに気付いた。拙ブログが間借りしているteacup. AutoPageは、2008年3月31日よりGMOメディアホールディングス株式会社が運営する「GMO ID」とサービス提携を開始した。

 これに伴い、本日午後3時前からログインフォームが変更になった。ところがこれをきっかけにして不具合が発生したようで、管理画面にログインできなくなった。

 あれこれ善後策を講じ、結局は暫定処置としてログインフォーム画面を旧来の表示に戻して、午後8時前にやっと復旧したのだが、すっかり投稿意欲が失せた。

 申し訳ありませんが、本日の新聞休刊日に合わせて、ブログ更新も休ませていただきます。悪しからずご容赦ください。
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宗堂さくらまつり

2008-04-13 16:38:15 | 舞台、ライブ
 桜に遅れて今が満開の桃の花見と言うことで、孫を連れて桃の郷・山陽町を目指して家を出たものの、近くには宗堂桜で有名な妙泉寺跡境内のことを思い出し、急遽行き先を変更して岡山市瀬戸町に向った。

 宗堂桜はヤエザクラの一種。一つの花に約60枚の花弁がつき、内側の約20枚が内側に向かって反転するため、二重の花弁となり、他に類がないほど珍しい。県の天然記念物。伝説には、この桜を植えた雲哲日鏡上人が若くして殉教したのを悲しみ、花は開ききることがないとされている。
 
 瀬戸町宗堂付近に到着すると、臨時駐車場ができたり、片側1車線の田舎道の一方がぎっしり路上駐車の列で埋め尽くされている。宗堂桜が見頃の日曜日であることは分かるが、このラッシュぶりは何事かと思えば、今日は「宗堂さくらまつり」が開催中とのこと。人込みを予想したかみさんが尻込みするのを説き伏せ、折角だから珍しくて美しい宗堂桜を孫に見せてやろうとそのまま決行した。

 会場広場では演歌、日舞、銭太鼓を始め郷土芸能などのイベントが繰り広げられ、大勢の人でごった返している。毎年恒例の行事で、今年の司会者は顔馴染みのH本さん(現M田夫人)であった。
 当地はキリンビールのお膝元とあってビール・ジュースの試飲、桜茶など地元特産品の販売が行われ、お茶席まで用意されている。 宗堂地区婦人会の皆さんによるつきたての草餅を土産に求めた。

 さくらまつりは、3時過ぎに餅投げ大会をもってフィナーレとなるのだが、雲行きが怪しくなったので、持参した弁当を食べて早々に会場を後にした。果たしてポツリときたと思ったら、次第に本降りとなった。菜種梅雨とはよく言ったもの、このところ三日にあげず雨が降る。

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-菜種梅雨-

春の雨は

儚げな花達の夢を終わらせる

水潦にはひとひらの花片

散れ 儚きものたちよ

去りゆく者の なんと美しきことか

蒼穹には萌葱色の若葉

育め 健やかに

生まれゆく者の なんと美しきことか

(2003/04/25 詠人知らず)

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右が司会者H本さん











2008年(平成20年)4月15日付
山陽新聞岡山市民版より
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木人形も衣裳から

2008-04-12 15:22:15 | ファッションと美容
 リタイアを機に、これでこの先スーツに袖を通すこともなかろうと、倅どもの気に入って身の丈が合うのがあれば使ってくれと申し出、辛うじて三男がコートを貰ってくれた。が、これも一時のことで、ほどなく返してきた。ネクタイだけは次男と三男が今でも使ってくれている。

 案の定、冠婚葬祭時の礼服以外は、スーツもネクタイも出番がなく今日に至っている。ところが最近になって身だしなみの大切さを感じ出した。自由人だからと言って、いつもラフな恰好をしていると、品格まで疑われるような気がしてきた。年相応のスタイルでいいから、TPOに合わせて、いつもおしゃれでいたいと思うようになっていた。

 「本当は退社した時に(スーツの代わりに)作ってあげたかった」と言うかみさんが、某衣料品店の「改装閉店前のクリアランスセール」の折込チラシ広告をタイムリーに見つけ、促されて5年ぶりに思いがけず足を運ぶこととなった。
 かつてはビッグサイズコーナーオンリーで、品揃えも限定的であったが、ピーク時より5kgウエイトダウンのお陰で、お気に入りのジャケットが見つかり2着も求めてしまった。合わせてシーズンは終わったが、おしゃれなブルゾンも1着。(今どきブルゾンは流行らないらしいが)

 ブランドにはこだわらない方だが、ジャケットはalbante uomo製の淡いタータンチェック柄と、後一着は今は亡きAYAKO KOSHINOデザインによる上品な薄いグレイ系のもの。どちらも人間工学から生まれた特殊肩パットERGOPAD仕様で、とても快適な着心地感。
 ブルゾンはTROY BROSのトラベル裏仕様で、ファスナー付セーフティポケット、パスポートポケット、携帯電話ポケット、マガジンポケットまでが豊富についている。案内状には「レディス商品20%OFF」の割引券もついていたのだが、そちらは今回素通りした。

 一遍に衣装持ちになった気がして、嬉しくて帰宅してからもう一度鏡の前に立ってみた。木人形も衣裳から〈馬子にも衣装〉とはよく言ったもの。来る16日の比叡山団参がこの一張羅の着初めとなる。
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