今日は聖ベルナルド修道院長教会博士の記念日です。聖ベルナデッタの名前は、この聖人の名前「ベルナルド(Bernard)」に縮小辞「-ette」がついたものです。ちなみに、セントバーナードという犬もこの聖人の名前(英語読み)から来ています。スイスの山奥にあった同名の修道院で、雪山救助犬として飼われていたとか。
11世紀初頭にフランスで生まれ、クレルヴォーの修道院に入り、後に、大院長として指導と模範によって修道士たちを完徳の道へと進ませたそうです。
人を育てるというイメージは、先生や親、何かの責任を負っている人たちの役割のように思いがちですが、今この世に生きている地上の人はすべて、次世代やその次の世代を育てる使命を帯びています。ことばや説教、時々体罰(!?)だけでは人は育ちませんね。
背中で教えるという表現があるように、共に生きる中でこころが触れ合い、共鳴し合うとき、年齢や考えの相違には関係なく、その出会いから影響を受けていくようです。それを「学ぶ」というのでしょうか。
知識や処世術ではなく、真理と向き合う真摯な姿勢こそ、身に付けてゆきたいものです。
この聖人はきっと、そのような「背中」をしていたのでしょうか。