以前にも写真を載せた国連大学ですが(この写真では正面玄関の前でバザーが開催されています)、昨日、この中にあるウ・タント国際会議場で開催された、アメリカの大学の日本校開設30周年記念シンポジウムに出席しました。
日本の社会におけるダイバーシティ(diversity、多様性)の発想はまだまだ希薄なのだなとか、セグメント化されすぎていて閉鎖社会であるとか、日英両語でなされる様々な問題提起や提案を聞きながら、いろいろ考えさせられることがありました。といっても、こうした閉鎖性を指摘するのは日本のパネリストたちなのですけれど。
「学生」と「社会人」という区別についても、学生は社会人ではないのだから社会で大人が負う責任を免れた存在として認めてしまうことになるというのも、なるほど…です。
大学に入ってからものを考える訓練をするのでは遅すぎで、すでに小・中学校から考える力を身につけられるような教育が求められているのですが、現行の学校教育の現場はどうなっているのでしょう。
アメリカ人のパネリストが、アメリカも日本に劣らず島国的だと言っていましたが、それにしても自国に向ける視線は、両国ではずいぶん異なっている気がしました。聞き間違えでしょうか?…
このブログの中で、シンポジウムで聞いてきたことを手短にまとめるつもりはありませんが、一番心に残ったのは、自分の可能性を信じて学び続ける姿勢ということでした。