新入社員として配属された設計部署で先輩社員の使うテーブルは製図板が少し傾斜して置かれた物でした。 僕にも最初からそんな斜めになった机が与えられたかハッキリ覚えていないのだが、 製図用具はまだT定規だったことは覚えている。 物を製作するために必要な設計図面の中では平行な線を沢山描く必要があって、それにT定規は使われていました。 原図となる用紙を製図板の上にテープで固定し、製図板の左側面にT定規をあてがって、 主として水平方向の線はそれで描き、 垂直方向の線はT定規の水平部分に三角定規を載せて滑らせて、必要な箇所に垂直線を描くのです。
筆記具ですが、黒いインクを使って烏口で線を引き、Gペンと呼んだタイプのペン先で文字を書いてましたが、 急激に鉛筆、特にシャープペンシルに移行しつつありました。 0.5mm、 0.3mmそんな細線がいくらでも引ける便利な道具としてね。 移行していった物の中で大きく目立った物は 平行線を描くための道具、 T定規からドラフターへの流れでした。
写真は武藤工業の「ドラフター」です。
更に意外な物が製図作業に必須な時代がありました。 タオルです。 「えっ、何に使うの?」そう思われるかも知れませんね。 今時の会社では暑い時期になっても汗なんかかきません。空調が効きすぎて、女性社員など冷え過ぎないようにと膝掛けなどを使って保温に務める事があるほどですから。 だけど日本の高度成長期前、僕が新入社員となって暫く、夏の暑さを凌ぐための室内の設備と言えば扇風機が主流であったりしたのです。 暑けりゃ身体は汗を出して体温調整しますけど、 腕から出た汗、それをトレーシングペーパーに吸わせたら、用紙に皺がよって、鮮明な複写が出来なくなるのです。 それを避けるために腕の下にタオルをあてがって、腕からの汗が紙に染み込まないように注意しながら図面を描いていたのです。
Topの写真にはT定規、三角定規、烏口、ステンレス製の字消板、そんな懐かしい品々が並んでいます。(Googleの画像から拾って来ました)
筆記具ですが、黒いインクを使って烏口で線を引き、Gペンと呼んだタイプのペン先で文字を書いてましたが、 急激に鉛筆、特にシャープペンシルに移行しつつありました。 0.5mm、 0.3mmそんな細線がいくらでも引ける便利な道具としてね。 移行していった物の中で大きく目立った物は 平行線を描くための道具、 T定規からドラフターへの流れでした。
写真は武藤工業の「ドラフター」です。
更に意外な物が製図作業に必須な時代がありました。 タオルです。 「えっ、何に使うの?」そう思われるかも知れませんね。 今時の会社では暑い時期になっても汗なんかかきません。空調が効きすぎて、女性社員など冷え過ぎないようにと膝掛けなどを使って保温に務める事があるほどですから。 だけど日本の高度成長期前、僕が新入社員となって暫く、夏の暑さを凌ぐための室内の設備と言えば扇風機が主流であったりしたのです。 暑けりゃ身体は汗を出して体温調整しますけど、 腕から出た汗、それをトレーシングペーパーに吸わせたら、用紙に皺がよって、鮮明な複写が出来なくなるのです。 それを避けるために腕の下にタオルをあてがって、腕からの汗が紙に染み込まないように注意しながら図面を描いていたのです。
Topの写真にはT定規、三角定規、烏口、ステンレス製の字消板、そんな懐かしい品々が並んでいます。(Googleの画像から拾って来ました)