まるで新年会

2013-01-06 08:10:11 | タナカ君的日常
 「父からは、大掛かりな葬儀はするな!」 「そう言われていたから ”お別れ会 ” の形にさせていただきました」 そんな喪主となった洋一君の挨拶があって、 ”おとうちゃん”の遺骨と赤いTシャツ姿でビールのジョッキを傾けている遺影が飾られた小さなテーブルが祭壇として置かれただけの大広間で「お別れ会」が始まりました。

 そこは 坊主の読経の声、 焼香、 納棺の儀式、 そんな物の一切無い、まるで知らない人が傍を通りかかったら「随分賑やかな新年会だな?!」そう勘違いする様な雰囲気の場になりました。 

 お別れ会のはじめの喪主の挨拶、山の会の代表の大庭さんの献杯の音頭、 そのあたり迄は通常の告別式を終えた跡の精進落としの始まり的雰囲気はあったけれど・・・ その後からは、矢島さんのお別れ会の場に集った50人もの元山仲間のしゃべり声で会場となった落合斎場に程近い「木曽路・落合店」の広間はワンワンとうるさいほどになりました。 飲み放題コースでもあったコース料理で浮かれるほどに酒を飲んだ人も居て 「おいおい、ちょっと飲み過ぎ・ハシャギ過ぎだろ」そう思えるほどの状態の人もいて、 故人の身内の方に不快感を与えないか心配する気分にもなりました。

 でもまあ病院での2ケ月の闘病生活を支えて来たご家族の顔を覗うと、夫を亡くした ”おかあちゃん(故人の奥さん)”以外は、 どちらかと言うと安堵の表情にも見えました。 だから僕達の発する騒音もお許し願えるかと、 勝手に決めておきましょうか。

 遺影の前には参加あるいは参加予定だった、日本各地の歩け歩け大会の日程表が置かれていました。 緊急入院した2・3日後にもそんな大会への参加予定があって、息子さんには「航空券の手配は進めておいてくれ」と言いながら入院されたとか。 また、愛用していたNikonのGPS内蔵デジカメも置かれてましたが、 酸素吸入のための管などが取り憑いたままの病院生活の様子を小さなその画面で見られるようになってました。 それを見ると、「病院へのお見舞いは控えてもらった方が良い」 そう言った洋一君の言葉にも今更ながら納得です。

 最後に山の会のメンバーの集合写真を載せておきますのでご覧下さい。
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