高校野球のバント作戦

2013-01-28 08:00:27 | タナカ君的偏見
 「名古屋のご隠居」僕が勝手にそう呼ぶ佐野坂ゲレンデに近い彼の別荘には多士済々なメンバーが集まり、 麻雀やカラオケで賑やかだ。 中には高校野球で甲子園で活躍した経験の持ち主もいたりする。

 夏のお盆の頃に伺った時、TV画面には甲子園の試合が流れていた。 そして高校野球ではお決まりのバントの場面も。 そこで普段感じていた事を口にしてみる「バントかよ?」、 「これで高校野球をいじましく感じちゃうんだよな」、 「バットを振りたくないのかね?」 と。

 すると高校球児だったNさんが応えた、 「そんなことしたら試合に出られなくなっちゃうよ、 レギュラーメンバーから外されますから」、「監督の指示に逆らう事なんだから」と言うのです。

 あるポジションを狙う人が大勢いて、 そのポジションを与える権限を持つ人の指示や無理難題を受け入れる。 あるいはその人や組織に迎合する。 こんなのサラリーマン社会ではゴマンと在る話。 スポーツクラブ出身の学生が就職で有利に扱われたりするのは、 そんなサラリーマン世界の不条理にも免疫を持つことの有利さが認められているからではないですかね。

 僕なんか50歳近くなって課長職を与えられ、年俸制になったり、年収も少し増えたりした時があったのだけれども、 仕事から面白さが消え、 どうにも我慢のならない面もあって、 1年ほどで、その職から外してもらった事がありました。 上司からは「もうこれからは、昇進も昇給も無くなるよ」そんな話もありましたが、 覚悟の上ですよ。 

 ところで昨日話題にした高校生の自殺問題、 嫌な事から逃げ出す技を身に着けていないのか? それとも執着したいポジションだったのか?  真相は判らないけど、 自殺の原因を作ったと非難される監督の行為もさることながら、 死んじまった生徒の側にも人生の処し方に「もう少しやりようが無かったのかい?」そう想ったりしているのです。
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