僕が雪の結晶撮影の際に用いる主要な小道具として試料ホルダが在る。
それは塩ビ板に70mm X 90 mm の角穴を明けてあり、 塩ビ板表面に両面テープを用いて透明のラップフィルムをピーンと貼ってある。 それを手にして降雪を受け止めることで撮影対象の雪の結晶を採取している。
その試料ホルダーをカメラのレンズの下に挿入し、 フォーカス等を合わせた後にシャッターを切っている。 撮影後はラップフィルムの上に乗った雪片を全て落とすクリーニング作業が必要だ。
そのクリーニング方法だが、 左手で試料ホルダーを保持し、 右手に持った虫眼鏡のレンズ枠を試料ホルダの四辺の塩ビ板部分を打ち付けるとラップフィルムは楽器の小太鼓の様な音を発し(振動し)ラップフィルム上の大半の雪片は(上手くいけば)フィルムから脱落してクリーニングは完了する。
試料ステージ 雪の結晶撮影用
上記の動画ではラップフィルムが発する音を聴く事が出来ます。
ところが、虫眼鏡の枠を打ち付けてラップフィルムを振動させただけでは雪片が完全に落ちてくれない場合があり、 気温が高くて撮影中に雪片が溶けて水滴になる様な場合は上記の方法では付着した水滴は除去出来ないのです。 そこで大王製紙の「超吸収」とうたう「エリエール」なるキッチンタオルを用いてラップフィルム表面を軽く撫ぜて水滴や雪片をクリーニングすることにした。
ところが、 それはそれで新たな問題を発生するのだ。 キッチンタオル素材の紙の繊維がラップフィルム上にゴミとして付着するのです(多分静電気的な力が働いて吸着する様に見える)。
以下に撮影視野の内部に観察される、 繊維ゴミの付着の様子をご覧いただきます。
今後色々なメーカーの製品をクリーニング素材として試用してみる予定です。