ぐずついた空模様が続いた。今朝は一転、真っ青な青空に新緑が目に映える。
今年の春の渡りもほぼ終わり。しかし遅くに通過する鳥たちをまだまだ楽しめる。
コルリやサンコウチョウはまだ続く。オオムシクイやホトトギスはまだ声を聞いていない。
しかし全体にはひっそり。静かな大阪城公園。
コルリが天守閣東配水池1羽。
エゾムシクイが市民の森2羽。
メボソムシクイは梅林南側上桜広場と梅林で2羽。
キビタキ♂が音楽堂西上で1羽。
ツバメが2羽、内堀を舞う。
ホトトギスの声は聞かれなかった。
にぎわせてくれたカモやおオオバンがいなくなって、堀の中は寂しくなった。北外堀に越夏中のキンクロハジロが1羽のみ。
5/7に紹介した卒論を読んだ。
現在は関東に住んでおられるとの事。その後結婚して子育てをして、一息ついて大阪城公園に来られた。30年間の変化に驚かれたのではないだろうか。
これまでに2人の女子大生の卒論の相談に乗り、案内したりや資料提供したりした事があった。一人は関西大学と記憶にある、もう一人はどこだったか。それぞれ出来上がったレポートもいただいた。
今回のレポートは非常に簡潔で、分かりやすくまとめられている。
30年以上前の貴重な資料として大変興味深い。一部を紹介したいと思う。
ただし当人の連絡先が分からず、許しを得ないで私の判断で紹介したい。
多くの方が大阪城公園に訪れる今、昔の様子を知るのも意味があるだろう。
内容は、1983年から翌年12月までの1年間、57回、1回1時間30分~2時間30分観察したもの。
観察種の総数は、9目21科39種となっている。(ちなみに2015年は16目 41科 78属 122種であった。観察の条件などが大きく違うので比較できるものではないが参考までに)
内容は、
1、鳥類リスト
2、個体数、種類数の周年変動
3、優占種とその優先度
4、繁殖状況
5、水鳥の個体数とその分布
すべて紹介できないが、興味のあるリストから、目についた鳥をあげてみた。
○コジュケイ 10羽
今から見ると驚く数。私が調査を始めた頃はすでに見られなくなっていたが、当時は、森ノ宮入口の柵にとまっていたとか、飛騨の森でヒナと一緒に歩いていたとか聞いた覚えがある。
コジュケイは人為的に持ち込まれた外来種で、現在は日本の野鳥に入っていない。当時キジの話もよく耳にしたがこのリストに出ていない。
○ヒバリ。1羽。
私の25年間の観察では一度も記録されていない種。樹木が茂って草原の環境が変化したためと思われる。
○カイツブリ。375羽。
驚く数。昔は堀に水草が繁茂し本種が繁殖していたとよく聞いたがこれほどの数とは。その後整備され、堀は豊かな水辺からただの堀になってしまった。
○ハシボソガラス41羽・ハシブトガラス29羽。
興味深い数。一つは総数で70羽。57回の観察でこの数は非常に少ない。今なら数千羽になる。当時カラスが少なかった。
もう一つは、ボソとブトの比。現在は圧倒的にブトになっている。私が2003年に約30名の方々の協力を得て、大阪城公園のカラス一斉調査を実施した時はボソが44% ブトが56%と逆転していた。
30年前のボソとブトの記録は大変貴重である。
○カモでは
マガモ92羽。ヒドリガモ61羽。ホシハジロ60羽。コガモ219羽。キンクロハジロ521羽。
コガモの219羽に驚く。以前個人的に記録されていた方の、30年ほど前のデーターをいただいたことがあった。「多い・普通・少ない」 の3段階で表示され、コガモは 「多い」 となっていた。
ただし数はまったく分からないので、私の中で十分に活用できなかった覚えがある。この数字をみて大いに納得。
○ユリカモメ10羽。
当時はこんなに少なかったのか。25年前でも年間の述べ数は1万を超えた。30年前との5年間に大きな変化があったことになる。新たな疑問。
野鳥に素人の女子大学生がここまで調べてよくまとめられた。すばらしいレポート。白附先生の指導を受けて努力された様子が伝わる。
このレポートは私にとって大変貴重。現在大阪城公園の記録をまとめている最中であるが、資料として活用させていただきたいと思う。
直接お礼を言う機会がないので、この場でお礼を申しあげます。
●今日の可愛い鳥たち。
シジュウカラ、コルリ、エゾムシクイ、カワウ、キビタキ、カルガモ、アオジ、メボソムシクイ、カワラヒワ、ツバメ、キンクロハジロ、コゲラ、マミチャジナイ、アカハラ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
今年の春の渡りもほぼ終わり。しかし遅くに通過する鳥たちをまだまだ楽しめる。
コルリやサンコウチョウはまだ続く。オオムシクイやホトトギスはまだ声を聞いていない。
しかし全体にはひっそり。静かな大阪城公園。
コルリが天守閣東配水池1羽。
エゾムシクイが市民の森2羽。
メボソムシクイは梅林南側上桜広場と梅林で2羽。
キビタキ♂が音楽堂西上で1羽。
ツバメが2羽、内堀を舞う。
ホトトギスの声は聞かれなかった。
にぎわせてくれたカモやおオオバンがいなくなって、堀の中は寂しくなった。北外堀に越夏中のキンクロハジロが1羽のみ。
5/7に紹介した卒論を読んだ。
現在は関東に住んでおられるとの事。その後結婚して子育てをして、一息ついて大阪城公園に来られた。30年間の変化に驚かれたのではないだろうか。
これまでに2人の女子大生の卒論の相談に乗り、案内したりや資料提供したりした事があった。一人は関西大学と記憶にある、もう一人はどこだったか。それぞれ出来上がったレポートもいただいた。
今回のレポートは非常に簡潔で、分かりやすくまとめられている。
30年以上前の貴重な資料として大変興味深い。一部を紹介したいと思う。
ただし当人の連絡先が分からず、許しを得ないで私の判断で紹介したい。
多くの方が大阪城公園に訪れる今、昔の様子を知るのも意味があるだろう。
内容は、1983年から翌年12月までの1年間、57回、1回1時間30分~2時間30分観察したもの。
観察種の総数は、9目21科39種となっている。(ちなみに2015年は16目 41科 78属 122種であった。観察の条件などが大きく違うので比較できるものではないが参考までに)
内容は、
1、鳥類リスト
2、個体数、種類数の周年変動
3、優占種とその優先度
4、繁殖状況
5、水鳥の個体数とその分布
すべて紹介できないが、興味のあるリストから、目についた鳥をあげてみた。
○コジュケイ 10羽
今から見ると驚く数。私が調査を始めた頃はすでに見られなくなっていたが、当時は、森ノ宮入口の柵にとまっていたとか、飛騨の森でヒナと一緒に歩いていたとか聞いた覚えがある。
コジュケイは人為的に持ち込まれた外来種で、現在は日本の野鳥に入っていない。当時キジの話もよく耳にしたがこのリストに出ていない。
○ヒバリ。1羽。
私の25年間の観察では一度も記録されていない種。樹木が茂って草原の環境が変化したためと思われる。
○カイツブリ。375羽。
驚く数。昔は堀に水草が繁茂し本種が繁殖していたとよく聞いたがこれほどの数とは。その後整備され、堀は豊かな水辺からただの堀になってしまった。
○ハシボソガラス41羽・ハシブトガラス29羽。
興味深い数。一つは総数で70羽。57回の観察でこの数は非常に少ない。今なら数千羽になる。当時カラスが少なかった。
もう一つは、ボソとブトの比。現在は圧倒的にブトになっている。私が2003年に約30名の方々の協力を得て、大阪城公園のカラス一斉調査を実施した時はボソが44% ブトが56%と逆転していた。
30年前のボソとブトの記録は大変貴重である。
○カモでは
マガモ92羽。ヒドリガモ61羽。ホシハジロ60羽。コガモ219羽。キンクロハジロ521羽。
コガモの219羽に驚く。以前個人的に記録されていた方の、30年ほど前のデーターをいただいたことがあった。「多い・普通・少ない」 の3段階で表示され、コガモは 「多い」 となっていた。
ただし数はまったく分からないので、私の中で十分に活用できなかった覚えがある。この数字をみて大いに納得。
○ユリカモメ10羽。
当時はこんなに少なかったのか。25年前でも年間の述べ数は1万を超えた。30年前との5年間に大きな変化があったことになる。新たな疑問。
野鳥に素人の女子大学生がここまで調べてよくまとめられた。すばらしいレポート。白附先生の指導を受けて努力された様子が伝わる。
このレポートは私にとって大変貴重。現在大阪城公園の記録をまとめている最中であるが、資料として活用させていただきたいと思う。
直接お礼を言う機会がないので、この場でお礼を申しあげます。
●今日の可愛い鳥たち。
シジュウカラ、コルリ、エゾムシクイ、カワウ、キビタキ、カルガモ、アオジ、メボソムシクイ、カワラヒワ、ツバメ、キンクロハジロ、コゲラ、マミチャジナイ、アカハラ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。