アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

♪チョコレートは○○ジ!

2020年05月11日 | Weblog
 チョコレートを食べた経験者は、赤ちゃんを除く殆どでしょう。原料のカカオ豆を、カリカリと食べた人も、多くはないにしてもかなりおられると思います。
 しかし、「カカオの実を食べた人」は、あまりおられないかも。「また突拍子もないことを言い出したな」と、思う方もおられるかと。言っときますが、私の突拍子もない事は、全て真実。一切の虚飾はありませんので、為念。
 
 そもそも、カカオは果実です。果実はラグビーボールの形で細長い(カカオポッド)。カカオポッドを割ると球状の白い果肉をつけた種子が70~100個入っています。その果肉を食べます。これが美味しいのです。熱帯の果物特有の「薄い甘み」。マンゴスチンに似ているとか、ライチの食感とパッションフルーツの甘みとか、人によって感じ方は様々。上品な味であることは共通でしょうか。
 一体どこでカカオを食べたかって?ホーチミン市(ベトナム)で現地ガイドを雇ったら、「20歳代の男子運転手付の乗用車と、英語が出来る20歳代の女子ガイド」が来ました。この2人、「おしゃべりに夢中で、雇い主の私に、殆どガイドしない」。で、ホーチミン市から西へ向かったのですがね。道すがら、1キロメートルほどの間隔で、「カカオポッド」の路上販売がありまして。
 野次馬の私は、おしゃべり中の運転手とガイドに割り込みまして、質問しました。 「車で移動する人がカカオポッドを買うようだけど…ココアとか、チョコレートを作るの?」
 「いえいえ、食べるのです」
 「なぬ?カカオポッドを食べるって?」
 「(何を驚いているんだこの日本人は?)食べますよ!おいしいよ!」
 「わ、わ、私も食べたいから、次のカカオ屋で停めてくれぇーっ」
 というわけで、食べました。
 カカオの種子(中は紫色)が、ココア、チョコレートの原料「カカオ豆」となるわけです。
 近年、カカオの世界的需要が高まっていて、日本におけるチョコレートの生産量も同様に増加しているという。
 で、カカオの生産地域は、赤道付近のみ。つまり、大変限られた狭い地域。天災や、病害虫などの被害をうけると、栽培に携わっている人々の暮らしが立ち行かなくなる。あと、栽培技術も…失礼ながら非効率な生産を繰り返している様子。こんなことでは、チョコレート好きへの安定供給は、いかにも頼りないもの。
 この、ココア農家の状況をどうしたら良いでしょうか?
 答えはハッキリしていますよね。カカオ農家を、様々な形で支援する活動をすれば良いわけです。
 1 カカオ栽培に必要な肥料の配布…日本なら出来る
 2 (チョコレートを作るために重要な)カカオ発酵法の指導…日本の得意技
 3 カカオ農家の生活環境を豊かにする…出来る出来る、日本なら
  ① 井戸を掘ってあげる。蚊帳を寄付する
  ② 教育支援(学校備品や、学用品の寄贈)
 さてさて、喜ばしいことに、上記の取り組みをすでに始めている日本のチョコレート屋さんがあるのです。日本人、悪い人もおりますが、良い人もいるんですよ。
 本日のアンティークマンの咆哮、ここで終わらせてしまうと、「そりゃ良かったね」で終わってしまいます。
 カカオを語るには、カカオの生産には歴史的に奴隷労働が多く使われてきたことに触れなければなりません。
 その昔は、アジア人のクーリーが、最近でも児童奴隷が労働力として使用されています。クーリーは…漢字では「苦力(クーリー)」と書きます。19世紀から20世紀初頭にかけての、中国人・インド人を中心とするアジア系の移民、もしくは出稼ぎの労働者。低賃金で過酷な労働を強いられた。「タコ」や「徴用工」を思い浮かべてください。それが、クーリーです。
 教育支援を行っている日本のチョコレート屋さんは、そのことをどう考えているのかって?さすが日本人だなと思います。日本のチョコレート屋さんは、「児童労働」や、「強制労働」といった人権侵害をチェックすることも、自分たちの責任と考えてくれています。これ、正しいですよねぇーっ!
 児童労働、強制労働の涙と血と汗のうえに出来上がったチョコレートなど、誰も食べたくありません。食べた人は、人権侵害者の共犯ですよ。
 よーしっ!カカオ農家を全面的に支援してくれている日本のチョコレート屋さんのチョコレート、たくさん食べるぞーっ!食べることが、カカオ農家の支援になる。
 なぬ?糖尿病を悪化させないために、チョコは止めとけって?…お、お言葉ですが、「○○ジ おいしいoff 砂糖ゼロ カカオ61%」というチョコレートもあります。クックック(←含み笑い)カロリーを気にせずにたべられま~す。