アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

ケンタッキーからカンタベリー…連想で

2020年05月21日 | Weblog
   コロナ禍で外食産業は苦しい経営を強いられているだろうと、勝手に思っておりました。ところが、ケンタッキーフライドチキンが、「客が爆増」とか「激売れ」とか「今すぐ食べに走りたい」とか…真偽はともかく、売れているらしい。
 ケンタッキーフライドチキン、白いタキシードを着て老眼鏡を掛けた白髪のおじさんの人形が、店の前に立っています。創始者のカーネル・サンダースさん、本名は、「ハーランド・デーヴィッド・サンダース」。ご存命なら、130歳を超えている。
 「カーネル(大佐)」は、どこから引っ張り出してきたか?軍隊時代に「大佐」だったのか?と、思いきや、「カーネル」は、ケンタッキー州に貢献した人に与えられる名誉称号なのだそう。
 「カーネルサンダース人形」で思い出すのは…35年前(昭和60年 1985年)に阪神タイガースがリーグ優勝。ファンは、大阪の道頓堀で大騒ぎ、そのとき
「カーネルサンダース人形」が胴上げされて、道頓堀川へ投げ込まれた事件。
 なぜ、そのような目に遭ったか?
 タイガースのリーグ優勝で狂喜したファンは、タイガースの打順の順に、選手に似たファンを促して道頓堀川へ…ドボーンと投げ込んだ?飛び込ませた?
 「1番真弓!」…真弓似のファンが、ドボーン!
 「2番吉竹!」…吉竹似のファンが、…ドボーン!
 「3番バース!」…バースは、大柄な白人。ドボーン!のファンはいなかった。
 さあ、どうしよう?4番掛布、5番岡田に似たファンは見つかった。
 とんでもないことを考える人がいるもので、バース似の人物として、「カーネルサンダース人形」に白羽の矢が立てられた。近くのケンタッキーフライドチキンから「カーネルサンダース人形」が引きずり出され、胴上げされて道頓堀川へ投げ込まれた。行方不明になっていた人形ですが、24年後、水辺整備事業を行っていた工事関係者により発見された。これには、ホンモノのバースも喜んだことでしょう。
 「バースの奥さん」を、ご存じでしょうか?初めの奥さんとは別れて、二人目の奥さんとの間に子どもができてぇ…という話ではありませんでね。カンタベリー物語に出てくる、「バースの奥さん」。元阪神のランディ・バースの奥さんとは何の関係もないのですがね。
 「ケンタッキーフライドチキン→カーネルサンダース人形がバースの身代わりで受難→バースの奥さん」という、連想で話が進んでいくものですから、自分でも今日の結末が解らない…。 。
 イギリスへ行ったことがある人は多いと思いますが、カンタベリーまで足を伸ばした人はごく稀でしょう。なぬ?ドーバーのホワイトクリフを見に行く途中で寄った?私もそのコースを走りました。イギリスの場合、道幅は狭いけど、右ハンドル、左側通行なので、日本国内の感覚で運転できるところがいいですね。
 で、カンタベリー物語。「七つの大罪」かって?それは、最後に出てくる牧師さんの話。中盤に、「バースの奥さんの話」という章があるのです。奥さんのセリフにこんなのがあります。
 「神様にお願いします。頑固で、けちな夫に、ペスト菌を送って、一日も早く、くたばるようにしていただきたく…」
 いやはや、奥さん怖い!「ペストなどという病気は、知らない!」と、いう人が多くなってきました。「黒死病とも呼ばれている」と、いうと、「聞いたことがある…」となるかな?14世紀のヨーロッパでは、ペストの大流行により、全人口の三割が命を落としています。ありがたいことに日本では、ほぼ根絶されていると思います。しかし油断はできないのです。なぜなら、途上国では、今なおペストはあります。媒体は、「ネズミ」。途上国からの輸入品に、ペストに感染したネズミが入り込んで日本に上陸したら…これはパニックです。黒くなって死んでいくのですから(黒死病の名の由来が、黒くなって死んでゆくから)。
 黒死病からの連想は、「新型コロナウイルス」だろうって?読まれたかぁ!読まれたので、今日はこの辺までにしておきます。
 なぬ?バースの奥さんが気になるって?
 バースの奥さん…反フェミニズム的価値観を論破してゆく…。
 カンタベリー物語、14世紀に書かれた物語集ですが、現代に通用する思考なんです。