アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

死んだ家畜は川へ捨てる これ常識

2013年03月21日 | Weblog
 もう50年も前のことですが…川釣りへ行くと、川原に家畜の死骸がありました。死んだ家畜で、食用にするのが無理な場合、川へ流すのが一般的な処理方法でしたから。
 釣りをしている傍らに、あばら骨がむき出しになった家畜の死骸がある…。その死骸も、大水が出たあとは消えている。
 そういう時代でしたから、家畜だけでなく、家庭ゴミも、死んだ蛇も、ネズミも、七夕飾りも・・・みーんな川へ捨てる。ポリやプラスティックがない時代でしたから、それぞれ自然へ還っていったのですがね。

 なつかしいなあ!と、思いましたよ。何がなつかしいか…

 上海の中心部を流れる黄浦江(こうほこう)で、豚の死骸およそ10,000頭(上海市の発表)が見つかったという。50年前の日本の習慣を、今に残している。
 それにしても、なぜ今?これまでは川へ流していなかったということなのか?理由のあらましは…

 死んだ豚は出荷できない→こっそり、死んだ豚を市場に流す闇業者がいたので、川へ捨てずに済んでいた→闇業者が警察に捕まった→死骸処理場の処理能力をはるかに超える死んだ豚の数→困った農家は、豚を黄浦江へ捨てた。

黄浦江は、上海市の水源。と、いうことは、蛇口をひねると、「豚のスープ」を味わえる。上海市は、「調べたが水質に問題はない」と。そ、それが、一番怪しいって!

 北京では、大気汚染。上海では、豚スープの水道水…空気と、水の両面から中国の大都市が攻撃を受けております。自業自得?まあ、そうおっしゃらずに。
 それにしても、違法で販売されていた死んだ豚の肉を食べて、「うまいうまい!」と、舌鼓を打っていた国民の皆さん…「怒り」って、ないもんなのかねえ?

公立学校の先生に名刺を!えっ!公費で…?

2013年03月20日 | Weblog
 「学校と地域の連携が叫ばれている昨今、公立の学校の教員が名刺を持っていないのはいかがなものか」…このような、主張を大新聞で読みました。また、新聞記事の揚げ足取りかって?「また」とは、なんですかっ!まだ、200回ぐらいですよっ!
 連携については間違いではないが、「連携と名刺」って関係あるのかねえ?

 なぜ教員が名刺を持たないか?職務内容が地域との連携ではないから、必要がないのです。では、作成する教員が皆無かというと、もちろんそうではない。しかし、「100枚作ったけど、渡す相手がいないもんで…妻に1枚あげて、まだ、99枚残っているよ」という有様。

 その程度のことで、揚げ足取りはいかがなものかかって?実は、その主張の結論に、「公費で、教員の名刺を作るべきだ」と。これが一番引っかかりました。
 どうして、1年に1枚しか渡さないような教員の名刺を、公費で作らなきゃなならないのか!大新聞にこのような記事が載ると、「そうだそうだ!公費で、教員の名刺を作るべきだ」という人が出現してきますよ。「新聞に載っていること=正しいこと」という神話を信じている人が、今も少なからずおられるでしょうから。

 ところで、現在、私も名刺を持っているのです。し、しかも、「公費」で作っていただいたもの。で、年間、1~2枚は渡しますね。年度が変わると、また支給される。名刺が貯まります…。高々、数千円の名刺ですが、税金のムダ遣いには違いない。

 名刺は、「私費」。公務員も、これを徹底しましょうよ!血税から、名刺代をせしめるなんてとんでもないこと。
 私の現職時代の名刺は…ゴッホがミレーの「種を蒔く人」をモチーフに描いた美しい絵を、名刺の図柄に使っていました。渡された人は、みなさん、「ウッ!」と小さく唸りましたよ。名刺はこうでなくちゃあ。私費だから、どんな名刺を作ろうが、自由。
 えっ?危ない職業の人が、桐の板の名刺を持っていたって?それが、「名刺」の語源です。その昔、木や竹を薄く削って、名前を書いた…「名刺」です。「名札」とか「名紙」と表記しないのはそのため。

給料を満額もらいながら、たっぷり休む方法…

2013年03月19日 | Weblog
 ポール・マーシャルシーさん御夫妻(2人とも、イギリス、ウェールズの慈善団体職員…だった)が、今年の1月に、オーストラリアを旅行した。ブリスベーン近くのビーチで、体長約1.8メートルのサメに出くわした、そばで泳いでいた子供たちを守るためにサメを退治した…。
 この様子を、偶然、地元テレビ局のカメラマンがその様子を撮影していた。サメと闘うマーシャルシーさんの映像は世界中を駆け巡った・・・!
 「サメの尾をつかみ、噛まれそうになったらとっさに逃げる!」…62歳のポール・マーシャルシーさん…精神的にも、フィジカル的にも常人を悠に超えておられる。私など、65歳(3月17日になったばかりです)ではありますが、鮭さえも退治できない。尾はつかめないし、噛まれる…。

 で、この話のオチは、マーシャルシーさん御夫妻が慈善団体をクビになったということ。なぜ、サメ退治の英雄がクビになったかって?2人とも、精神的ストレスを理由に昨年4月から病欠をとっていたという…。病欠をとって旅行…朝青龍をマネたか?そして、9か月後に、元気でサメと戦う姿を世界中に見せたわけで・・・。こんないい加減な夫妻がクビになるのは、小気味いい。当然の報い。

 実は、日本でこのような例を知っているもので…。今日はこのテーマを取り上げました。
 教員でマーシャルシーみたいな奴がいたのです。病欠で欠勤…給料が減額される期間前に出勤。少し出勤したら、また病欠で長期欠勤。またまた、給料が減額される期限直前に職場復帰。これを繰り返したのです。・・・これ、本当の話ですよ!
 病欠期間中は、夫婦で海外旅行です。マーシャルシー夫妻となんと似ていることか!その教員、退職時には、ハードカバーで自伝を出版。そんな本だーれも買わないので、彼は無料配布という手段に出た。
 その本が、な、な、なんと、私にまで配られた!「おまえの本など、汚らわしい。受け取らないから、とっとと、持って帰れぇーっ!」とも言えず…
 「あ、ありがとう…ございます」と、受け取ってしまった。受け取ってしまった瞬間、文字通りの給料泥棒に加担したような、いやーな気分になりました。
 その本を読んだのかって?…「寝てるか、食ってるか、読んでるか」の私でも、この本だけは読みませんでした。

 夫婦で同時に、「精神的疾患」にかかり長期欠勤。にもかかわらず給料は満額受領する…。こんな人達…今も日本に、たーくさんいるんだろうなあ…。

「ゴミのポイ捨て犯捕まる!」の効果やいかに

2013年03月18日 | Weblog
 雪解けになると…目立つのが、我が家の前を通る奴らのゴミのポイ捨て。
 犯人の目星は、3人。
 一人目は、どこぞの爺さま。「チョコボール」を食べながら歩いていて、空き箱を捨てた瞬間、玄関から出た私と目が合った。捕まえてとっちめなかったのかって?いかにも弱そうだったので…「気づかなかったふり」をぉ、してしまいました。
 二人目は、20歳前後のかなり崩れた男。昔の言葉で言うと、「チンピラ」。時折、目が合うが、「何見てるんだよー!」と、いった態度。コイツなら、平気でゴミを捨てるよなあーっ!と、頷ける。人は見かけによるものです。車を買う収入がないらしく、いつも徒歩。徒歩は、ポイ捨てに適しています。
 三人目は、「車に乗って、猫の砂、吐物を捨てていく奴」。これは、正体不明です。車から捨てる奴は、複数人かもしれません。

 監視カメラを設置しろって?我が家にそんな経済的な余裕があるはずもない。
 「ゴミを捨てるな」の看板を設置したらどうかって?近所の方が設置したことがありましたが、せせら笑うようにポイ捨てはなくなりませんでした。

 現行犯で、民間人(私)による逮捕をして…。刃物で逆襲された場合、血液が薄い(みのもんた流に言うと、サラサラ)私の場合、出血多量というリスクが伴うし…。
 そんな折、ふと見つけた情報・・・痴漢頻発地域で、「ある試み」をしたら、痴漢が減ったのだという。こ、これは、ゴミのポイ捨てにも適用できるのではないか?
 痴漢と、ゴミのポイ捨てにどんな共通点があるのかって?痴漢とかけて、ゴミのポイ捨てとトク。そのココロはぁ…整いました!「深夜の路上で行われます」(うーん、下手だぁ!)

 「ある試み」とは…
 チカンが頻発する地域で、「チカンに注意」というポスターをつくって貼ったのだが、ほとんど効果がなかったという。
 そこで、「チカンに注意」を、「住民のみなさまのご協力で、チカンを逮捕できました。ありがとうございます」に変えたら、たちまち痴漢発生がなくなったんだと!

 心理学の大過じゃなくて、大家としては、これはよーく解ります。
 チカン本人は、逮捕されたくないわけです。ポスターに、「チカンが逮捕できた」と、あれば、こりゃまずいとなります。こうなると、「ここでチカンしたら、捕まるかも知れない。やめておこう」と、なるわけです。
 「チカンに注意」だけなら、チカンさんにとっては、「ま、せいぜい注意してくださいよ」で、おわり。捕まる心配などなーんもない。

 そんなわけで、有効なゴミのポイ捨て対策は…
 「ここで、ゴミポイ捨て犯人を逮捕できました。ありがとうございます」と、書いた立て看板を設置する。

 ホームセンターから、材料を買って来なければ!

卒業式に出席する髪型は…

2013年03月17日 | Weblog
地元の中学校の卒業式のこと…
 「卒業生の合唱」の指揮者であるAは、朝5時に起床した。なぜそんなに早く起きたか?それは、髪の毛をツンツンと立たせて卒業式に臨み、合唱の指揮をするためだった。
 1時間で髪はカチカチに固まって真上に向かっていた。
 そして登校。朝の会で、髪型を担任に見とがめられた。
 「洗ってこい!」…なかなか気合いが入った担任である。Aは、1時間かけて真上に立たせた髪を洗った…。

 卒業式が始まった。Aは初めからふてくされ、床を蹴っていた。卒業証書授与…Aは登壇を拒否。床を蹴り続けた。保護者席、来賓席から小さなざわめきが起こった。
 「卒業生の合唱」…いつもの髪型のAが指揮を行った。

 卒業式後、担任は、校長室をノックした。
 「校長先生、申し訳ございませんが、教室でAに卒業証書を授与していただけませんでしょうか」
 と、いうわけで、Aくんの卒業式当日は、なんとかめでたく終わった。

 めでたく終わらなかった、中学校生もいた。
 埼玉県蕨市の中学2年生の男子…卒業式に出ようとした際、髪形が式にふさわしくないので式に出席させないぞと注意された。腹を立てた男子生徒は、担任の男性教諭と副担任の男性教諭の腹や足を蹴って転倒させるなどの暴行をはたらいた。埼玉県警蕨署は、暴行容疑で現行犯逮捕した。これはめでたくなかった。

 後者の例は、大人二人が14歳に暴行を受けて転倒したところが情けない。蹴られたら、蹴り返すべきでしょう。情けない反面、14歳には怖い組織がバックにいるかも知れないのに、「卒業式出席にふさわしくない髪型」と、注意したことについては、偉い。

 前者はどうかって?「卒業式に臨む髪型」を、日頃から指導していなかった担任の落ち度ですね。Aの保護者も良くない。5時からドライヤーをかけて、「驚いた猫のように髪を総立ちにさせた息子」に気づかなかったのか?

小学生と高齢者、戦かわばどっちが強い?

2013年03月16日 | Weblog
 訪問先の小学校で、児童を捕まえて腕相撲。男女関係なく、挑戦者が列になって待っている。簡単に勝たずに熱戦を演出する。決まって子ども達が同級生に加勢する。いくら小学生1・2年生とはいえ、「10対1」ではかなわない。
 「みんな、手出しすんな。堂々と戦いたいんだ」という子もいる。これがなかなか強い。私が老いた…でも、まだ握力は60kgを保っている。
 子ども達で、「腕相撲が強い子」は、たまたまかも知れませんが、「空手をやっている子」が突出していますね。空手に限らず、スポーツをしている子は明らかに強いです。

 では、高齢者はどのくらい強いのか?高齢者を捕まえて腕相撲をするわけにもいかない。脳の血管でも切れたら、殺人罪に問われてしまいますし。
 
 ここでクエスション…75歳の女を取り押さえるのに、何人の大人が必要でしょうか

 大阪市のスーパー銭湯(スパスミノエ)の脱衣所で、75歳の女が客のロッカーから財布を盗んだ。警戒中の捜査員が逮捕しようとしたところ、噛みつく、引っ掻くの大暴れ。
 ここで、一応明らかにしておかなければならないのは、「素っ裸の乱闘」だったということ。捜査員では手に負えないと、銭湯のスタッフも加勢。75歳の女一人に、6人がかり。素っ裸の女合計7人の…なんというか…早い話が、バトルロイヤル。
 「ギャー、ギャー、ギャー!」まさに修羅場だったと想像されます。
 6人の追っ手は、75歳一人にさんざん翻弄されたが、なんとか取り押さえたという。

 75歳、強いわ!2人いれば取り押さえられるんじゃないかと思うのですが、実際は6人がかりでやっとだった。強いっ!後期高齢者を取り押さえる際には、6人以上いなければならないということですね。

 「7・8歳児 VS 後期高齢者」で、腕相撲をやらせたら…いい勝負でしょう!

国のお金を扱う人の条件、「清廉」

2013年03月15日 | Weblog
 「メザシの土光」って、知ってますか?
 今や、知らない人の方が多いでしょうねえ…。ガソリンスタンドかって?そ、それは、「出光!」。

 「シロからクロへ」って、知っていますか?
 囲碁?違います。オセロゲーム?違います。冤罪の逆?そ、それも違う。
 白川から黒田へってことで…。難しすぎましたかねえ?

 安倍総理、なかなか良さそうな人を見つけてきました。難色を示していた民主党もOKするということで、決まりそうです。
 黒田東彦さん、実績…十分。統率力…これも十分。強い意志…かなり、十分。そういうことで、「なかなか良さそうな人」と言ったわけで…。

 ところで、なんのために、「メザシの土光」が、枕にあるのか?「メザシの土光」は、土光敏夫さんに対する、尊敬と、親しみを込めた愛称でした。経団連会長(後に名誉会長)で、臨時行政調査会長にもなられた方。
 土光さん、生活ぶりが非常に質素であった。(NHKの番組から。なんという番組かって?覚えているはずがない。昨夜の夕食メニューも思い出せないのに!)
 ○ 奥様に、「汚いから捨てる」と言われた歯磨き用カップ
 ○ 農作業ズボンのベルト代わりに使えなくなったネクタイ
 ○ 床屋へ行ったことがない(息子さんにやってもらっていた)
 ○ 穴とつぎはぎだらけの帽子
 ○ 戦前から50年以上使用しているブラシ
 生活費(10万円)以外の残りの多額の収入は、全て橘学苑(母親が創立時の校主だった)に寄付されていた。
 「メザシ」は、テレビ番組に奥様との夕食風景が映った。その時のメニューが、「メザシ、菜っ葉、味噌汁、軟らかく炊いた玄米だった。そんなわけで、「メザシの土光」。

 それで、土光さんと、黒田さん…実績、統率力、強い意志…に関しては、黒田さんは申し分ない。
 不明なのは、「清廉かどうか」デスネ。「清貧」とは言いません。金持ちであることは分かり切ったことなので。
 清廉であれば、大いに期待できそう。やってくれるでしょう。

緊張しない心の持ち方について

2013年03月14日 | Weblog
 100人ほどの集まりで講演してきました。…このところ、急に売れっ子。と、いっても、今年度は7回ですけどね。
 で、よく言われるのが、「あがったりしないんですか(緊張しないのか)」。そうなんです。昔から、「緊張」という心理的状況を経験したことがぁ…ないなあ。
 現職の頃は、緊張していたのでは、商売になりませんでしたから、緊張しませんでした。
 現役を退いたあと、「授業」「講演」「講話」という形で、人前で話をする機会がありまして…同年代の人にとっては、「なぜ緊張せずにおもしろい話しができるんだ」と、不本意らしく、「コツ」を問われることもある。

 コツなどなーんもないのです。本当は、持って生まれた性格です。ただ、たてまえ的に、コツのようなことは話します。なにしろ…、(毎度書いていますが)「心理学の大家」ですから。「アパート経営(おおや)でもなく、大きな過ち(大過:たいか)でもない、大家(たいか)」

 どんなコツを話すか…
 「緊張しないようにと思っていると、よけいに緊張するよ。自分は、緊張して、緊張して、コチコチだ。もう、どうなってもいいや。と、思えば緊張しないよ」

 なぜこのように言うか?「ダメで元々」の心理状態にするということです。「あわよくば、いい結果を」などと考えたら、緊張でコチコチ。普段しないような行動までしてしまいます。

 その昔、NHKのラジオ番組に、「三つの歌」というのがありました。その番組に出たことがありました。そんなの知らないって?あんな有名な番組を知らない人は…日本には、1億人ぐらいしかいないはず。司会は、宮田輝さんですよ!ピアノ伴奏は、天池真佐雄さん。この二人を知らずして、NHKを語るなかれ。うーん、今や、無理かなぁーっ。

 出演当日の朝、両親が私に言いました。
 「お客さんを、イモと南瓜だと思って歌え」
 「緊張するな、あがるな」と言わずに、「イモ、南瓜だと思え」…これ、素晴らしいですよ。両親は、心理学とは無縁でしたがね。
 私は、観客が、イモや南瓜には見えなかったのですが…あがることもなく見事歌い終えました。
 このアドヴァイスは、「心を和ませる」ことに成功しましたねえ。イモ、南瓜という音の響きが、「ホッ」とします。

 講演する人が、「聴衆の皆さんを、イモ、南瓜と思う」のは、失礼なはなし。よって、「あがって、あがって、何を話しているのかさえ分からない。大失敗だ!もう破れかぶれだ」と、思うとあがりません。適切なアドヴァイス!

 えっ!「普通にしていても、あがることなどない」って?そうゆー人の方が多いかもね。私は、「あがり症対策について問われたとき、どう答えているか」を、書いただけです。
 「あがること、緊張すること」なく、その場を済ませたい場合、「ポジティブ思考」はかえってマイナスということで…。

大新聞の「普遍的」は…妄想だったり…

2013年03月13日 | Weblog
 「でっち上げで文章を書く」…これは、「あるある!」。ただし、日本を代表する新聞が「テキトーなネタを、いかにも世の中に伝わっていることかのように書くのは…」これはいけません。
 なんのことかって?某大手新聞の「○声人語」を読んでおられる方なら、「ああ、あれね」と思い出される。3月9日の「○声人語」…

 「(前略)3月10日の未明に隅田の川面は死者で埋まったのだった。約10万人が非業の死を遂げたとされる東京大空襲から、あすで68年になる(中略)東京大空襲では爆撃機B29が279機飛来し、3時間足らずで下町を焦土にした。戦中派には恨み重なるB29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ。話半分に聞くにせよ、いまや戦後生まれがほぼ8割を占めるのは事実である(後略)」

 問題は、「B29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ」…!
 一体、何人の昨今の若者にアンケート調査をして、何人が、「エンピツの濃さ?」と答えるのか?これは、ないでしょう!いくら昨今の若者でも、エンピツの濃さは、「2B、4B…」という風に言います。「B2のエンビツ」などとは言いません。つまり、この「B29を、昨今の若者は濃い鉛筆のことか?と問うそうだ」は、おもしろいことを書こうとでっち上げた話。あるいは、誰かが冗談で言ったもの拝借したもの。はたまた妄想。大新聞という虎の威を借りて、あり得ない話をいかにもあるかのように書く。これって、犯罪とは言いませんが罪ですよ。

 その点、同じ新聞記事でも、「妄想、虎の威、でっち上げ」を徹底的に排除した記事もあります。社会面なんですがね…

 「コンビニに強盗…刃物のようなもので店員を脅し…」
 「包丁」「ナイフ」「ハサミ」などと書かずに、「刃物のようなもの」と書く。これは、ある意味適当です。なぜなら、「ナイフ」と書いてしまった場合、「包丁」の、間違いだったということだってある。
 「ナイフって包丁のことじゃないのか?日本の新聞は、日本語を使用しろ」などという批判もあるでしょう。えっ?ないって?あるかもしれませんよぉー!

 「…少女にいたずらした…」…少女にいたずら?持ち物を隠したか?背中に、「バカ」と書いた紙をこっそり貼り付けたか?そんなのんきなものじゃない。このような表現の場合、実際は、「強制わいせつ」とか「強姦」。被害者の立場に立ち、「いたずら」と書いている。ただ、性犯罪の表現に「いたずら」は…軽微な犯罪の印象を与えてしまうことも事実。B29のエンピツよりは、「心」が入っていますけどね。

「帰宅途中の女性に暴行…」こう表現しても、暴行罪であることのほうが少ない。と、いうかぁ…皆無でしょう。一般国民としては、「殴られただけで済んでよかったね」と、安堵したりして…。

 社会面は、現状でしょうがないです。被害者の側に立てば、「真相報道」により生涯家に隠って暮らすことにもなりかねない。インドでは、被害者が自殺しました。世界中に発信されてしまったわけで…。

 だけど、新聞社の看板のようなコラムで素性の分からないことを書いてはいけません。

卒業…めでたいことです

2013年03月12日 | Weblog
 「卒業式」…一人親(母子家庭、父子家庭)にとって、我が子の卒業は、小中高大のいずれにかかわらず、感動的なものだと思います。人生で「もっとも」とは言いませんが、幸福な瞬間でしょう。

 訪問させていただく小学校によっては、学級のおよそ26%の児童が一人親世帯だったりする。「そ、そんな数字は出ないだろう!」が、虚ろに響くって感じ。離婚率、いつのまにこれほど高くなってしまったのか。
 問題をもつ児童は、「二人親世帯の子」より、「一人親世帯の子」が多い。低学年でも、教員の指示に反抗します。同級生への暴言、暴力。虚言癖。授業中の居眠り(低学年がですよ!深夜までのゲームが日常化)。物を隠す、壊す。もっとも困るのは、教科書を学校へ持ってこない。理由のほとんどは、「紛失した」。どう生活したら、教科書を紛失してしまうのか?

 一人親から二人親へ変わっても、引きずるものは大きい。どうゆうことかって?再婚です。再婚は、まだ初歩で、4回目の結婚の人も。女性の場合、結婚の都度子どもを作ることもある。子ども達4人の父親がそれぞれ違う…このようなケースもあります。それ以上の例もあるようですが…未確認です。
 小学生にとって、(親の再婚で)転校したり、姓が年度途中に変わるのは、大変な問題。それよりも、離婚に及ぶまでの一部始終…つまり、修羅場を見ているわけで、この期間に、「もうどうなってもいいや」という態度が醸成されるんじゃないか。

 一人親世帯の子の名誉のために、「頑張っている例」も掲げなければなりません。

 「今朝、何食べてきたの?」
 「御飯を炊いて、オムレツを作った。味噌汁も」
 「作ったって…。自分で作ったの」
 「ママが作るわけないでしょう」
 この子は4年生の男の子です。朝食は自分で作って一人で食べる。そのあと学校へ来るので、母親が何時に起きるのかは分からないという。

 3年生の女子との会話で、こちらがうっかり、「お父さん、お母さんに…」と、言ってしまいました。
 「私、お母さんいないんです。おとうさんだけ…」
 しまった、と思ったときには遅かった。この子は、見た感じでは普通に成長しています。成績は、すこぶる優秀。頭がいいということは、一人親であろうとなかろうと、「普通に暮らせる」と、いうことでしょうか。

 卒業式が感慨深い一人親の例を挙げないのかって?無責任な一人親よりも、「頑張ってここまで育て上げた」一人親の方がずっと多いと思います。

 卒業式…「二人親だって、頑張って育て上げたんだぞ!」。そうですね。一人親でもでも二人親でも関係ないです。お子様のご卒業おめでとうございます…。