徒然雑感 by おとぼけの父上

R中学のソフトテニスコーチ、エスパルスの応援、その他何でも、日々の雑感を記録していきます。

すごいぞ、住友製薬 地下鉄サリン事件から15年

2010-03-20 08:58:00 | その他
今日は地下鉄サリン事件から15年の節目の日である。
テレビでリアルタイムで流される衝撃の映像の思い出。
古くは、あさま山荘事件やら、月面着陸のシーン。
東大の学生紛争の現場には、
友達と野次馬的に見に行って、
催涙ガスが目に沁みながら、帰ってきて、
親にこっぴどく怒られた思い出も。

その他、伊豆大島?
三原山の噴火の溶岩の飛び散る夜の赤い幻想的な映像や、
伊豆、伊東沖の水柱の映像など、
印象的な場面も多かった。
もちろん、被害にあわれた方にとっては、
そんなのんきな感想どころではない、
現実的な大変な状況。
さぞかし大変だったことでしょう。

さて、サリン事件近辺に時代を移せば、
阪神大震災。
出勤のためにすでに起きてテレビをつけていた私が、
静岡でも揺れに驚き、
テレビでも地震のテロップ。
最初は被害は大したことないような報道だったのに、
お昼にはものすごい被害状況が・・・・
報道されないと、ものすごい被害もなかったことと一緒。
そんな感想を初めて感じた日でもあった。

さて、そしてサリン事件。
何が起きたか最初は解らず、
ただ凄いことが起きたことだけは解った。
その後さまざまな報道やら特番が放送され、
裏側にさまざまなドラマがあったことを知った。

そして、昨日知ったこんなお話。
住友製薬のお話。

当時パニックに落ちいった、近隣の病院で、
解毒剤としてPAMと言う薬が有効と言うことが判明。
しかし、特殊な薬のため、あっという間に在庫は使い切り、
東京にはそれ以上在庫がなく、
関西方面から取り寄せたらしい。

この薬、もともとは有機リン系の解毒剤として、用意されていた。
主に農薬で使われる毒物らしい。
しかし、農薬は使用自体が限られており、
一般的な薬でもない。
だから、このPAMは売れる商品ではなく、
造ること自体が赤字の製品だそうだ。
一般的にそんな商品を製薬会社が作ることに
積極的になることは考えられないが。
しかし、住友製薬のグループ会社、住友化学が、
この有機リン系の農薬を製造していることから、
住友製薬のトップが、
グループ会社が製造している農薬の解毒剤を用意することは、
グループ会社としての使命だと言うことで、
トップの英断で、赤字を無視して製造し、
在庫を保有しており、
それがこのサリン事件で役に立ったということだそうだ。
こういう有事のために、赤字であろうとも、
社会的使命を果たすため、用意を怠らない。
当たり前の事がなかなかできない世の中で、
私はこの記事を読んで、
一気に住友製薬が好きになった。
他にどんな薬を作っているか全く知らないが。
聞いたこともない会社でもあったが。
このエピソードだけはここに記したかった。
コメント (1)
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