乙女高原周辺の森の中に4本のヤマナシの木があることを確認しています。そのうち一番大きな木は「森のコース」遊歩道の脇にあります。地面を探してみると,ヤマナシの実が3個,見つかりました。ほんのり甘く,いい匂いがします。ちなみに,ヤマナシにはいくつかの変種があり,乙女のヤマナシは「アオナシ」で,有名な宮沢賢治の童話「やまなし」のヤマナシは「イワテヤマナシ」と言って,見た目からして違います。イワテヤマナシは果物の梨をミニトマトくらいに小さくした感じですが,アオナシは写真の通り,青いです。
(2008年10月26日 観察)
(2008年10月26日 観察)
山梨県のヤマナシは・・・? 山梨の山の中にはヤマナシなんて,ほとんど生えてないと思うのだけど・・・(ちなみに栃木県にはトチノキはいっぱいあると思います)
お礼を申し上げなければいけないのに 遅くなってすみません。
「ヤマナシ」のことは「探偵」のごとく あちこち資料や木をみたのに 結局 チンプンカンプン・・。
基本線をすっきりと教えてくださってありがとうございました。
で、やっぱり山梨のシンボルツリーは「キミズミ」ではなく「ヤマナシ」であってほしいと思いました。
もっとややこしくなりますものね。
以前,県立博物館に勤められていた小野正文さんによると,
1)ニホンヤマナシは栽培種のナシが逃げ出し,山野に自生したもの(従って,「野生の」ニホンヤマナシはない)
2)日本の野生ナシはマメナシとミチノクナシの2「種」ある。
3)ミチノクナシは東北地方を中心に分布するイワテヤマナシと山梨・長野を中心に分布するアオナシという「変種」に分かれる。
・・・のだそうです。
これに従うと,乙女高原のヤマナシは「ミチノクナシ」種の「アオナシ」変種であり,県立博物館のヤマナシは「ミチノクナシ」種の「イワテヤマナシ」変種ということになり,種レベルでは同じですが,変種のレベルで違うということになります。
確かに実が違いますものね。博物館のは「果物屋さんで売っているナシをミニトマトくらい小さくした」というイメージですが,乙女のはどう見ても青いし,熟しても青いままです。
さて,では,山梨県のヤマナシはイワテなのか,アオなのか?となると分からなくなります。
おそらく,宮沢賢治の童話「やまなし」はイワテだと思いますが・・・。
乙女高原には4本ものヤマナシがあったのですね。
8月に案内していただいたヤマナシの木は今年は花も咲かなかったという木でした。
森のコースを200m(?)ほど行った右側の所でしたが・・もしかしたら 見えないところで咲いていたのかも??
県立博物館のヤマナシは8月の初めにはもう落ちていました。私のブログ8/6に「がく片が残っているのでミチノクヤマナシ?」なんて書いてしまいましたけれど、今にして思うと、萼片とはヘタ(蔕)のことですよね。カキで言えば頭の部分をみて「がく片が残っている」としてしまいました。・・URLには 8/6指定では貼れないものですから ↓にURLを入れました。教えていただきたいと思います。県立博物館のヤマナシも「アオナシ」ですか?
http://blog.livedoor.jp/gospel_ogawa/archives/2008-08.html#20080809
※案内してくださった方も義母と同じく「イシナシ」と呼んでいたそうです(8/24のブログに書きました)