本庶佑さんノーベル賞受賞で注目の“オプジーボ”は何が画期的なのか?
科学者が「教科書を信じないこと」といった。
これは,本当に「科学とはなにか」を考えたら,アタリマエの話だと思う。
「科学は仮説検証がすべて」だからだ。疑って「批判的精神」をもって接しなければ何も得られないのが科学の真髄。
しかし一般に
科学も教育も,すべて「教科書通りに」行うこと・考えることが求められる,とくに高校までは。
もちろん,理論科学である「数学」の勉強法では異論はない。
しかし,高校数学で,たとえば「平均値の定理」を「もっともだ」と考えるか「ちょっと待って
」と考えるかではずいぶん違うと思う。
僕は,子供の頃から,教科書はともかく大人のいうことを素直に聞かない子供で,とくに中学生時代はいろいろ迷惑をかけた記憶がある
。
それもそのはず,「釣りキチ三平」で「釣りはやってみねえとわからねえべ」「自然は子供だからって容赦してくれねえべ
」と三平君に教えられたからだ。
実際,大学まで行ってみると「自分たちのやっている数学は,いまだに400年ぐらい前の話題」だと気付かされた。
だからといって教科書を信じないわけではなかったが,市販の参考書は誤植が多くて使えなかった記憶が鮮明だ。
結局,自分のノートを読み直して,思考実験して,手を動かして計算したり考えたり。
そんな試行錯誤は,「釣り」という果てしない「試行錯誤の連続」の場面でも発揮されているかもしれない。
いや,仕事でもなんでもその繰り返しだ。
リールのOHなんて,数年前まで「出来ない」と思っていたのに,いまでは「スピニングでもなんでもまあ大丈夫」といえる。
おそらく,本庶さんのイイタイコトは「主体的に考えて,批判的精神をもってほしい」ということなのだろう。
最後に,ずいぶん標題の件について書き遅れたが,単に時間に追われていたからである。
さて,また一週間頑張るか。