それは衝撃的にすぎることだった。
メトロリバーに戻ってくると「釣りに来た」感覚がある。
海を否定しないが,いまの僕にはメトロリバーで釣ること自体が楽しいのだ。
そんなメトロリバー・ロマンポイントに着いたのは,いつもの通り9時頃。
当然アタリがないので,ルアーを変えようと「シンカー・フックBOX」を手にした途端,滑った。
護岸を転げ落ちるシーンは走馬灯のように。
そしてブクブク沈んでいった,水深3mはある水底に...。
10時にしてワームの釣りがほとんどできない状況になり,泣きたくなった。
泣いても仕方ないので,A澤さんに救援を求めても釣りに行けないとのこと。
幸い,ハードルアーとスモラバ,ワームそのものは大丈夫なので,これでなんとか頑張ろう。
そしていたるところでボイルが発生するが,そのときにハードルアーが届かなかったりで,まったく釣れない。
14時になった。悪あがきでスモラバ投入だ。
幸い,4個残っていたスモラバ。これでなんとか釣るしかない。
ワームをあれやこれや変えたが,結局しっくりくるのは「ゲーリー・シュリンプ3インチ」。
ニシネ師匠をして「釣れそうにない」と言わしめるワームだが,僕にとっては一軍だ。
何度かフルキャストしたあと,いわゆる「第3テトラ」にルアーが近づいた。
すると「ガツ」という鋭いアタリ....と同時にフルパワーフッキング
ほぼ同時に垂直ジャンプを魅せる魚は,僕の大好きなバスだ。
隣の人がタモで救ってくれました。ありがとうございます。
隣の人とは以前から顔見知りだったようなもの。
今日,初めて挨拶をしたらいい人だった。
シンカー・フック一式を紛失したことを話すと,「自分のをあげましょう」と言ってくれたぐらいだしね。
37cmで11月もバスが釣れました。ロマンポイントはまだ死なず。これは記念撮影です。
それにしても。
この隣の人とは会話が弾んだが,ほぼすべてのバサー(5名くらい)に挨拶しても「いやあ,釣れないですね」だけ。
厳しい時期なのはわかるけど,メトロ本来の姿ではないような違和感もあった。
それでも,まさに「肉を斬らせて骨を断つ」ような思い切りが好結果を生む事実。
まさにバス釣り。これが釣りの醍醐味。
満足したらマスゲンドッグを食べるんだ。
他にも,14時過ぎになってからいくつかバイトがあったのは事実なので,次回以降は夕方寄りが勝負時かもしれない。
それにしても,シンカーとフック一式を失ったのは財布にも環境にも痛い。
総額5000円程度なので,ガソリン満タンにしたら安いのだろうけど,もはやクルマのない生活に慣れたのでショックはある。
しかし,次回のためにシンカー・フックを補強しないと,この後確実に釣っていくことが出来ないから,使い慣れたものを購入しよう。
最後になりましたが,隣のバサー・A澤さんにはお気遣い頂き深謝致します。
ニシネ師匠の体調の復活とともに,きっと次回も釣れることを願って筆を置きます。