
父が誇らしげにこれを見せて自慢する。俺のペースメーカー2台は,電池切れになるまで頑張ったと。
事実そのとおりだ。
記憶では64歳のときに手術し,そのときの父の落ち込み具合といったらなかった。
日誌に「もう引退か。自営業30年でオシマイ」だと書いていた。
そのときに勇気づけてくれたのは,白血病患者の方。
「あんた心臓病じゃないか。治る病気じゃないか。」と。
そうなのだ。事実これで身体障害者にはなったが,いまだに仕事ができている。さらにいまは,長年飲んできたワーファリン代替薬のおかげで納豆も食べられるようになった。
21世紀医学の進歩に感謝するとともに,日々仕事を与えてくれるお客様に感謝である。
2016年に入院したときも,お客様がお見舞いに来てくれた。
僕はサラリーマンなので,100%ない光景だ。
なんかこの記事は前にも書いているが,僕にはきっとこの「自営業の厳しさと楽しさ」もきっちり刻み込まれているのだろう。