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日本学術会議の実体 次々と明るみに

2020-10-18 21:08:08 | マスメディア
 日本学術会議から噴き出した騒ぎが止まらない。6名の任官拒否を問題視した野党や左派の騒ぎは学術会議の実体を世に知らせる役割を果たし、話は学術会議の存在理由にまで及び、廃止論も出始めた。まさに藪蛇である。また任命拒否は違法だとか、学問の自由を奪うとか、軍事と民生の区別が困難、など様々な議論があるが、これらは枝葉末節の問題である。

 問題の本質は、日本学術会議の最大の目的である軍事目的の研究を禁止して日本の防衛力を低下させてもよいのか、ということにある。さらに日本学術会議は軍事目的が疑われる研究に圧力をかけて実際に学問の自由を妨げている。防衛力は敵の侵略・攻撃を防ぐ、あるいは抑止するためにあるわけで、それが弱くなれば平和が脅かされるのは自明である。将来、戦争になったとき、中国のミサイルはよく命中するが日本のミサイルは当たらない、ということもあり得るのである。防衛力が弱くなってもいいと主張するなら、他国による侵略・攻撃が絶対にないという条件が必要である。

 こんなわかりきったことをなぜ学術会議の連中は理解できないのだろうか、というのが多くの方の疑問であろう。学術会議は学者の集まりなのだからバカばかりとは思えない。ならば外国の影響を受けているのか。これは否定できないが、影響は限定的だろう。とすると…。

 日本学術会議についていろいろな発言が出ている。

 任命拒否された6名はいずれも「安全保障関連法に反対する学者の会」の賛同者である。また日本学術会議元会長広渡清吾氏はその会の発起人である(10/17産経)。

「共産党の宮本たけし氏の応援演説で『安倍政権を倒す!一緒に戦ってくれたのが共産党!』と、広渡清吾氏(学術会議の元会長)」

「防衛大学の卒業生が大学院に行きたくとも、東大を始め各大学は『”防衛省の人間”など入れない』と断る。一方”人民解放軍の軍歴のある人間”は入れて国立では国費で教え、最先端の技術や知識を持たせ中国へ帰している」

 下の二つは櫻井よしこ氏の言葉である。一つ目は共産党と日本学術会議の深い関係を示唆するものである。学術会議の会長が「安倍政権を倒す!」と叫ぶのだから凄い。二つ目は中国の利益に貢献している事実を示すものである。現実に国の利益に反した行動であり、国賊という名を差し上げたい。

 また須田慎一郎氏によると、新型コロナのワクチン研究において、日本はかなり遅れているという印象があるが、それはウイルス研究は生物兵器につながるという理由で否定されているためであるらしい。国立大学協会会長は『ウイルス研究も否定はおかしい』と批判してるそうだ。北海道大学での船の航行抵抗低減に関する研究は学術会議の圧力で中止になったそうだが、これは民生用にも大きな意味を持つ。諮問・提言の機関である日本学術会議が実質的に科学研究に干渉しているわけで、これは政治の領域に手を入れているのである。国民の意志を反映する仕組みを持たない学術会議が勝手にこんなことをしてよいのか。

 旧ソ連が戦前、暴力革命を通じて世界中を共産主義の国にしようたくらみ、世界各国に作った組織がコミンテルンである。旧ソ連はとっくの昔に滅んだが、その影響は現在にまで及んでいるようである。「他国を侵略するのは帝国主義であり、共産主義は決してそんなことをしない」。これはよくつかわれたプロパガンダであるが、日本学術会議の中心メンバーはまだ信じているとしか考えられない。幼稚で頑固、世間知らずの学者様達が多いことである。

 共産主義国が生まれてから約100年、多くの共産主義国は滅びたが、思想だけは実にしつこく生きている。まあ釈迦やキリストが2千年後も影響を及ぼしているのに比べると短いが、共産主義は政治的分断を伴い、平和への脅威となるだけに始末が悪い。


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