所在地 / 山口県防府市
架橋 / 明和年間 ( 1764~1772 )
石工 / 不明
長さ / 8.80m 幅 / 1.80m
拱矢 / 不明 径間 / 不明
三径間合掌桁橋
枡築 ( ますつき ) らんかん橋は、大浜に塩田が築かれた
明和 ( めいわ ) 年間 ( 1764~1772 ) に、
枡築間の通路として入川 ( いりかわ ) に架けられた石橋である。
かつては木製の欄干が取り付けてあったが、現在は欠失している。
当時、大浜塩田にはほぼ同形同大のものが9梁あったが、
往事の地に残るのはこの1梁のみとなっている。
長さ8.8m、幅1.8m、中央部分の石材の厚さは15cmである。
橋の中程が両端より約60cmほど高くなっており、
製塩の燃料となる石炭や、
製品となった塩などを運搬する上荷船(うわにぶね)が
満潮時でも通行できるように工夫されている。
この橋は、日本の三奇橋の一つに数えられている
甲斐の猿橋を素型としているとも言われている。