近くから見ると輪石の継ぎ目に楔を打ち込んでいるのがハッキリと確認できる
歩いてなら渡れる石が敷かれた通路部
橋の袂にある紀念碑
火の見櫓
所在地 / 熊本県菊陽町辛川 : 馬場楠井手
架橋 / 江戸末期と推定
石工 / 不明
長さ / 10.75m 幅 / 3.00m
拱矢 / 2.65m 径間 / 5.35m
菊陽町の指定文化財になっている井口橋は、
井口集落入口の馬場楠井手に架かっている。
素朴な石橋で、江戸時代末期の架橋と推定されている。
石工は不明だが、扁平な橋だが構造的に特徴を持っており、
アーチを形作る輪石と輪石とのつなぎに楔を打ち込んで止めている。
これは琉球式加工法と言われ、 御船町の門前川眼鏡橋 と同様の工法である。
周囲には火の見櫓や消防ポンプ小屋が建ち、
地域の人達の暮らしの中に溶け込み、
自慢できる一つの撮影スポットとなっている。