Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

首相の言葉の意味するところ

2011-07-18 | ワールドカップ06・10・14
メルケル首相の言葉を借りるまでもなく、大会開催国として大成功だった。86%もチケットを売り上げ、一千七百万人の人がTVに噛り付いたのである。予選段階ではレヴェルに達しない試合もあってか女子サッカー大会への懐疑から議論もあって、首相に代表されるような女性層だけではなくブンデスリーガーファンの中でも不たちに割れていたという。しかし最終的には国民的な大祭となったというのである。

もちろん本来ならば優勝するべきのドイツチームが優勝チームのなでしこに負けたことで、演出の予定は狂ってしまった訳であるが、逆にそのことで本来の意味合いが浮かび上がってきたとする見解がある。

なるほど、それは嘗ての中田マネーで散々にけなしていたドイツにおいても、ドイツを代表する大企業がふんだんな助成金を通しして、決して他のスポーツ分野ではありえない大舞台のお膳立てしていた背景がある。

そうしたことも含めて、メルケル首相が試合後に語ったように、フェアーな応援とそれを超えてのドイツ市民のサッカーへの熱狂が、今後の若い少女たちへの大きな支援になるというのは全く正しい。

米国チームの詰襟ユニファームは、いつもそうなのかどうか知らないがフェミニンなサッカー服としてなかなか立派なもので、胸元を開けてチェックを受けないといけない不便さはあるのかもしれないが、こうしたところにも文化が見つかる。

それにしても菅首相の祝福の言葉は素晴らしかった。あれほどの声明を書ける官僚やブレーンが居ながら、事故後から脱原発までの発言の不明瞭さは不可解極まりない。菅首相がフランクフルトに来る意思があったというが、なぜ皇太子夫妻に依頼出来なかったのだろう。このあたりに宮内庁だけでなく官邸と官僚組織との意思の疎通の悪さが窺い知れる。



参照:
Auf allzu großer Bühne, Christian Kamp,
Japanische Traumreise zum WM-Titel,
Die Erste unter Gleichen, Thomas Klemm, FAZ vom 19.7.2011
おめでとう、なでしこ! 2011-07-18 | ワールドカップ06・10
帰宅してシャワーを浴びる前に 2011-07-16 | アウトドーア・環境
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おめでとう、なでしこ!

2011-07-18 | ワールドカップ06・10・14
まさに逆境の中での優勝であったのだろう。米国チームの方が強かったに違いないが、一部の日本の報道にあったように気持ちで完全に日本が勝っていたようだ。

誕生日のメルケル首相だけでなく、コール首相やギュンター・ニッツァーに混ざって、緑の党のロート女史が陣取っていたのは何かを象徴していたのだろうか?

世界の援助への謝礼の横幕も良かったが、何よりも逆境を乗り越える希望を日本人に与えたに違いない。福島の悲惨の中でも日本人は生きていかなければならないのだから。

PK合戦の米国選手の弱さを見せた表情と、最後の日本選手の表情がとても印象的であった。気を強くして、決して諦めてはいけないのである。メルケル首相が評するように「強い神経が勝つ」のである。
コメント (4)
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