期待される日本の夜明け

日本の国会の中で殆どクーデター的に事が進められているようだ。必ずその影響は出るに違いない。

めいめいに集まった秘密保護法反対の人々の掛け声が輪唱からフガートになることがあって、芸術や文化とはこうしたところから生まれることを実証していた。ある種の音楽は、軍楽でありある時はデモンストレーションである時代背景があって、その目的は大きな音を出すことである。そして多くの人を巻き込んでの行動であるのだ。明治以降日本人は西洋音楽を事始めとして系統的に学んできたのだが、その軍事的な目的以外に、嘗ての宗教的な発展や教養として以外の市民の道具としてのそれを見落としてきたに違いないのである。

金曜日の未明まで抗議行動が続けられるという。こうしたことの積み重ねが新たな活力や想像力を生んでいくのだ。活力ある社会とは、警察国家や監視国家でないことは当然としても、本気の表現行為や手段の効率化が追及されるような社会である。

大飯原発反対運動の身体を張っての抵抗運動とその中継は恐らく日本の市民運動の新たな大きな転換となったと思われるが、今回の夜を徹しての活動も日本の文化史に残る大きな切っ掛けになるのではないかと期待しているのである。


追記：抗議行動の成果ではじめて夜11時になって金曜日の午後に本会議決着が延長されたと福島瑞穂から発表があった。市民運動政治の大きな波が渦巻いた。金曜日に木曜日以上に人の波が膨らめば大きな希望が生じてくるに違いない。世界が注目している。



参照：
生中継　（ＩＷＪ）
実力行使の民主主義　2013-12-05 | 歴史・時事　　
創造力豊かな無広告社会　2012-07-11 | マスメディア批評
もう一息の紫陽花革命　2012-06-23 | マスメディア批評