デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 




一緒にゲメルデガレリーに入った老夫婦がオーディオガイドを薦めてくれた。だが、私は英語をそこまで聞き取れないので、残念だけど、と返事せざるを得なかった。
入場料は期間中ならベルリン中の美術館に入りたい放題になるパスを購入した。
日本出発前に、コリン・アイスラー著の『ベルリン美術館の絵画』(中央公論社)を食い入るように見ていたので、とにかく見たい作品を先に見尽くすつもりで館内を回った。展示室はスペースが広く保たれていて、居心地がよかった。


ベルナルディーノ・ルイーニ作
『本を手に持った聖母と幼キリスト』

私は大体ゴシック期から印象派までどの時期の絵画も好きなのだが、この美術館ではボッティチェリとフラ・フィリッポ・リッピ、カルパッチョ、レンブラントとブリューゲルの作品が目を惹いたと思う。とくに有名なのはブリューゲルの『ネーデルランドの諺』ではないだろうか。とはいえ、『ネーデルランドの諺』の意味は日本に帰ってから改めて解説本を繰らねばならなかったが(笑


ヴィジェ=ル・ブランやユベール・ロベールの作品

すばらしい有名絵画がありすぎて、どの作品について書けばいいか大いに迷うが、私は世界に数枚(ひょっとして2枚)しか存在していない、ニコラ・プッサンの『自画像』に出会えたことがとてもうれしかった。


ニコラ・プッサン作『自画像』

演劇的、理知的な画風のあるプッサンの作品は、館内でも存在感があったが、ご本人もいたって真面目な雰囲気で存在感を漂わせていた。
ミュージアム・ショップでは絵葉書だけで節約しようと思ったのに、絵葉書をやたらたくさん買いこんでしまった。でも後悔はない。

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