デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 




本殿をもう一度撮ろうと再度三光門(さんこうもん)をくぐった。すると上の解説板が目に留まった。


渡邊綱(わたなべのつな)の燈籠

あぁ、そういえばそういった昔話、伝説を聞いたことがあるなぁと思った。京都市の堀川通りにある一条戻橋(いちじょうもどりばし)で深夜に若い女が暗いので渡邊綱に家まで送ってほしいと頼むが、女は変身した鬼であった。鬼は渡邊綱をつかまえて空に飛びさらおうとしたが、上空で渡邊綱は太刀を一閃、鬼の片腕を切り落としたという伝説。
聞いた頃は小さかったので、伝説の時代が平安中期であること、渡邊綱が源頼光の四天王の一人であること、鬼に太刀を食らわせたのが今の北野天満宮の上空であったことなどは知らなかった。



ただ、私の記憶ではこの話しには続きがあったように思う。鬼の片腕はしかるべき所に管理されて渡邊綱もしくは警吏が見張っていたが、そこに訪ねてきた老婆が敵の腕をどうしても一見したいなどと懇願したので、仕方無しに片腕を安置する場所に案内した。しかし、老婆の正体は腕を切られた鬼で片腕を取り返し、飛んで逃げ去っていく、という結末だったように思う。

ところで、この伝説の舞台となっている一条戻橋だが、現在はこのような感じである。















一条の条は「條」と書いてもよいようである。渡邊綱にしろ陰陽師にしろ、この場所は平安時代のいろいろな伝説に彩られているのだ。

コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )