デカダンとラーニング!?
パソコンの勉強と、西洋絵画や廃墟趣味について思うこと。
 



シャルル・ド・ゴール空港(CDG)

旅行書の多くで旅先でのトラブルについてページが割かれているものだ。私も一人旅の割合が高いので、そういったページにはよく目を通すのだが、人気の国の大都市となるとトラブルに遭ったという投稿件数や種類は多くなり、中には悲惨なものもあって読むと「行って大丈夫だろうか?」と不安を覚えてしまう。


ターミナル間などを結ぶ「CDGVAL」の駅。RERのB線の駅にも通じている



RERのB線の駅へ




フランス入国にはCDGを利用する人も多いので、CDGからパリ北駅までの移動中に荷物を狙われるというトラブルの例はどうしても気になるところだった。私はRER B線でパリ北駅まで移動したのだが、ここも必ずと言っていいほど旅行書に載っている旅のトラブルポイントの一つである。
RERにもいろいろあり、私はパリ北駅まで停車駅が少ないエクスプレスに乗り、空いている車両は避け、友人同士でおしゃべりしている現地の人のすぐ横に座った。また自分と同じような旅行者と固まって座るのも防犯上いいかもしれない。
それでも、なんだかんだ言って、警戒心を解けない重々しい気持ちになるのは否定できない。パリ北駅に着くまで何も起こって欲しくないものだ。



パリ北駅まであと10分というぐらいだったか、現地の中学生っぽい女の子の三人連れが私の前に座った。ヘッドホンステレオを互いに聞き合いっこをしていて、ケラケラキャピキャピ若い子独特の箸がこけても笑うような話で盛り上がっていた。すると車両の雰囲気が一気に明るくなり、私の鬱屈した気持ちも一瞬にしてすっとんでいってしまった。結果的に哀愁や哀感が漂うような旅行になるかもしれないという予感めいたものはこの時点で全否定された(笑)。
フランス語に慣れ、フランスに住んでいる人からすれば、マナーがどうのこうのと思うのかもしれないし、日本でも同じようなことはときどき見かけることだから、さわがしいな躾がなっとらん、と思うようなことだ。しかし、この時の私にとってみれば、心を晴れやかにしてくれ、テンションを上げてくれた瞬間であった。

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