ホームレスのことがテレビで取り上げられることも多いが、家賃滞納者から家賃を督促する様子を編集した番組というのも多く見かける。
家賃を滞納している人の家を一軒一軒訪問して支払いをさせる職業というのがあって、その仕事ぶりを取材しているのである。
その人が訪問していくと、住人が出てきて、「給料が減ってしまったから」「入院していて仕事ができなかったから」「今半分は払えるが残りは無理」「1ヶ月分遅れてしまっているが、なるべく追いつくように頑張るから、もう少し待って」「1ヶ月後に就学援助のお金が入るからそれまで待って」「明日なんとかして払い込む」などと様々な応答がある。
それを見ると、家賃を払わないでおいてずいぶんと横柄な態度のものもいるし、開き直るしかない人、明日にもサラ金でお金を借りて返そうと考えていそうな人などいろいろだ。
就学援助が一気に滞納家賃に消えるというのもショックだった。
たまに札束を持っていてその場で数ヶ月分の滞納金を平気で払うようなめずらしい人もいるのだが、大部分はやはり所持金が家賃までまわらないという人たちだ。
明日給料が入ると言っても、それで滞納した家賃を払ってしまったら、食べるものも食べられなくなってしまうだろうから、食費や光熱費分くらいは残そうと思うと、どうしても家賃に回すことができないのだろう。家賃を払えないと言いながら普通に暮らしているじゃないか、全くお金がないわけじゃないだろう、と督促するほうとしては納得できないが、ありったけの家財道具や金目のものを売り払って家賃に当てる人は少なく、家賃を払えないから部屋を明け渡す手続きをするなどという人はほとんどいない。家賃も払えないのに引越し費用などがあるはずもないし、滞納分を清算することもできないだろう。
ある番組の中で、とある1軒は家賃を滞納したままもぬけの殻になっていた。つまり逃げられた。家の中には薬の袋や生活保護の用紙などが置いてあり、住人は決して健康ではなく自分で収入を得ていないこともわかるが、もはや生活保護も受け取っていない様子で、病院にも通っていない様子だった。
住み続けながら滞納する人は逃げてはいないのだから、いつかは払うという気があるのだろう。なんとか生活を立て直し軌道にのせることをまだあきらめてはおらず、奮闘する元気はあるといえる。しかし、それがうまく行くとは限らず、滞納金は今後もどんどん増えていく可能性が高い。
早々と逃げた場合は、回収の見込みはなくなるが、これ以上滞納金が増えることはないと言える。住人がいなくなったままの部屋を整理するのはまたいろいろと面倒ではある。
出て行った人の身になると、優しい親戚か知人の家にでも身を寄せていればいいが、ホームレスになってしまったかもしれないし、最悪の場合富士山の樹海に向ったかもしれないなどと考えると恐ろしくなる。
家賃を滞納しながらふてぶてしく居座る人間は、相当迷惑な存在であるが、ある意味表向きは、ちゃんと生活している人というふうに見えるだろう。
家賃滞納者とホームレスとどっちがまともなんだか、これも私にはわからなくなってくる。(元家賃滞納者=ホームレスという場合も少なくはないだろうが・・・。)
公営住宅にも、何年間も家賃を滞納している人がたくさんいるらしい。もともと貧乏人が住むという状況だからか、民間のアパートよりも督促の仕方が甘いのかもしれない。
また、払わないからと言って、民間の賃貸住宅のようにオーナーの収入や生活に関わるというような直接の迷惑がないのも、住人がルーズになる所以だ。
毎年の収入申告など恐ろしく厳密で厳しいのに、そんな中でも平気でそれを無視して滞納する人も多いのは驚きだ。
そんなことも世間で評判になっているので、公営住宅に住む人間はろくなものがいないというふうに思うひとも多い。
社会的に見て、家賃を滞納しふてぶてしく居座るものが、ホームレスより有利であることは言うまでも無いが、
いつ家賃滞納になるか、督促されるか、追い出されるか、その気が気でない状況から解放された者、楽な道を歩んだものがホームレスなのか。
そのどちらもが、社会の中では「いなくなってもらいたいもの」と思われている点で違いはない。
家賃を滞納している人の家を一軒一軒訪問して支払いをさせる職業というのがあって、その仕事ぶりを取材しているのである。
その人が訪問していくと、住人が出てきて、「給料が減ってしまったから」「入院していて仕事ができなかったから」「今半分は払えるが残りは無理」「1ヶ月分遅れてしまっているが、なるべく追いつくように頑張るから、もう少し待って」「1ヶ月後に就学援助のお金が入るからそれまで待って」「明日なんとかして払い込む」などと様々な応答がある。
それを見ると、家賃を払わないでおいてずいぶんと横柄な態度のものもいるし、開き直るしかない人、明日にもサラ金でお金を借りて返そうと考えていそうな人などいろいろだ。
就学援助が一気に滞納家賃に消えるというのもショックだった。
たまに札束を持っていてその場で数ヶ月分の滞納金を平気で払うようなめずらしい人もいるのだが、大部分はやはり所持金が家賃までまわらないという人たちだ。
明日給料が入ると言っても、それで滞納した家賃を払ってしまったら、食べるものも食べられなくなってしまうだろうから、食費や光熱費分くらいは残そうと思うと、どうしても家賃に回すことができないのだろう。家賃を払えないと言いながら普通に暮らしているじゃないか、全くお金がないわけじゃないだろう、と督促するほうとしては納得できないが、ありったけの家財道具や金目のものを売り払って家賃に当てる人は少なく、家賃を払えないから部屋を明け渡す手続きをするなどという人はほとんどいない。家賃も払えないのに引越し費用などがあるはずもないし、滞納分を清算することもできないだろう。
ある番組の中で、とある1軒は家賃を滞納したままもぬけの殻になっていた。つまり逃げられた。家の中には薬の袋や生活保護の用紙などが置いてあり、住人は決して健康ではなく自分で収入を得ていないこともわかるが、もはや生活保護も受け取っていない様子で、病院にも通っていない様子だった。
住み続けながら滞納する人は逃げてはいないのだから、いつかは払うという気があるのだろう。なんとか生活を立て直し軌道にのせることをまだあきらめてはおらず、奮闘する元気はあるといえる。しかし、それがうまく行くとは限らず、滞納金は今後もどんどん増えていく可能性が高い。
早々と逃げた場合は、回収の見込みはなくなるが、これ以上滞納金が増えることはないと言える。住人がいなくなったままの部屋を整理するのはまたいろいろと面倒ではある。
出て行った人の身になると、優しい親戚か知人の家にでも身を寄せていればいいが、ホームレスになってしまったかもしれないし、最悪の場合富士山の樹海に向ったかもしれないなどと考えると恐ろしくなる。
家賃を滞納しながらふてぶてしく居座る人間は、相当迷惑な存在であるが、ある意味表向きは、ちゃんと生活している人というふうに見えるだろう。
家賃滞納者とホームレスとどっちがまともなんだか、これも私にはわからなくなってくる。(元家賃滞納者=ホームレスという場合も少なくはないだろうが・・・。)
公営住宅にも、何年間も家賃を滞納している人がたくさんいるらしい。もともと貧乏人が住むという状況だからか、民間のアパートよりも督促の仕方が甘いのかもしれない。
また、払わないからと言って、民間の賃貸住宅のようにオーナーの収入や生活に関わるというような直接の迷惑がないのも、住人がルーズになる所以だ。
毎年の収入申告など恐ろしく厳密で厳しいのに、そんな中でも平気でそれを無視して滞納する人も多いのは驚きだ。
そんなことも世間で評判になっているので、公営住宅に住む人間はろくなものがいないというふうに思うひとも多い。
社会的に見て、家賃を滞納しふてぶてしく居座るものが、ホームレスより有利であることは言うまでも無いが、
いつ家賃滞納になるか、督促されるか、追い出されるか、その気が気でない状況から解放された者、楽な道を歩んだものがホームレスなのか。
そのどちらもが、社会の中では「いなくなってもらいたいもの」と思われている点で違いはない。