布団にこもるなりゆき

休みの日に、仕事から解放されて、きょうこそは洗濯しよう、部屋も片付けようなどと張り切っていた。
しかし、急ぐこともないから、朝はのんびりとくつろぐ。
夫と子供が出かけたあとは、一段落し、テレビなどを見ている。
このあいだは、上がジャージ、下がパジャマのズボンでいた。
「とくダネ」の後の「わかってちょうだい」を見始めると眠くなってきたので、テレビとストーブを消して、もうちょっと寝ようと布団にもぐった。
娘との約束の２時までにはまだまだ時間がある。
ちょっと寝てもその後充分家事ができるだろう。

しばらく、うつらうつらしていると、トントン・・トントン・・とノックの音。
ええっ～、いやだ。
急いで起きて着替えるのもいやだし、・・・
私は寝ている、私は寝ている、熟睡している、何も聞こえない・・・・

すると、引き続き電話のベル
私は寝ている、電話のベルも聞こえない、聞こえないよ・・・
熟睡しているんだ
熟睡しているんだ
熟睡しているんだ

ノックの音も、電話のベルも止まった。

私は本当に熟睡した。

夫が夜勤から帰ってきた。
おい、なんだ、寝ているのか、誰か来たみたいだぞ
ドアにパンフレットがはさんであった。

わかってる、いつもの宗教の人だ。
私の会社が休みの日を狙って、出かけないうちにと思って、朝からやってくるんだ。

私は寝てるんだよ
休みの日ぐらい寝かせてよ
夫が帰ってきても気がつかないくらい熟睡していたということではないと・・・
もう、話しかけないでよ。

そうやって、意固地になって寝ていたら、１時半まで寝てしまった。
２時に娘のバイトが終わって、それから一緒に買い物に・・・

それが木曜日だ。

何をやってるんだろうか・・・

明日は土曜日。
また、宗教の人はやってくるのか？

もういやだ。