数日まえに北海道のほうで、電車に乗り切れない人を乗せないまま発車したという出来事があり、高校生が奥に詰めないからだという問題がありました。
今日は、とあるブログで、高校生が市営バスに乗せてもらえなかったという記事をよみました。何か、学校行事があって乗る生徒がたくさんいて乗るのにすごく時間がかかったそうです。乗り切れない生徒がまだいっぱい次のバスを待っていたところ、次に来たバスが、ドアを一瞬あけると直ぐさま閉めて、一人も乗せずに発車してしまったそうです。時間がかかってしまうので、運転手が迷惑を被りたくないと思ったのでしょう。
あとで学校の先生が抗議したところ、バス会社からお詫びの言葉があったようです。
ところで、それを読んで思い出したことがあります。
いえ、それを読まなくても、私には今でも時々思い出されるいやな思い出があります。
私は高校の時に、バスで通学していました。ある日、下校して学校の前の道路に出ると、ちょうどバスがやってきてバス停に止まったところでした。そのバスに乗るには国道を渡らないと乗れないので、急いで押しボタン式信号を押して横断歩道を渡りバスに向いました。バス停の前に信号があるため、私が渡るのに信号を赤にしたことで、バスは進むことができずに停車していました。
乗る人はもともとあまりいなかったようで、すでにドアは閉められていたのですが、私としてはこれ幸いに「すみませ~ん」とバスの乗り口のところに行きました。てっきり開けてくれると信じていたのです。
しかし、バスの運転手さんはガンとしてドアを開けてくれませんでした。
それでも、ドアをがんがん叩くか大騒ぎすればあけてくれたのかもしれませんが、一瞬にして運転手さんがわざと開けないでいるのだということを察しました。
私が信号を赤にしたことを怒っているのです。
信号が青になりバスが発車するまではけっこう長く感じ、私は乗り口のそばで呆然と立ち尽くすだけでした。どうせ止まっているのだから乗せてくれたっていいのに、どうしてこんなに意地悪なんだろうと悲しくなりました。そして、バスは信号が青になると私をおいて発車していきました。これでは、私が急いで道路を渡った意味もなく、バスが信号を待つ意味もないということになります。いやな気持ちだけがお互いに残っただけでした。
運転手さんが頭にきた気持ちもわからないではありませんが、私は意地悪でそんなことをしたわけではなく、道路を渡るときには押しボタン式信号を赤にしなければ渡れないのですから、しかたがないと思うのです。間に合いそうなバスに乗りたいと思うのはいけないことだったんでしょうか?
田舎のことなので、次のバスは1時間くらいなく、30分後くらいに別方向に行くバスが来ます。しかたなくそれに乗り、その場合は途中の分かれ道のところで降りて、さらに20分くらい歩いて帰らなくてはなりませんでした。
私はそんなに悪いことをしたのか?
私はそんなに迷惑な人間なのか?
私がしたことは間違っていたのか?
私がバスに乗りたいと思ったことは間違いであり、人の足を止めないように気を配るべきだったのだろうか?
私は悪い高校生なのだろうか?
バスに乗っていた人たちは、みんなして、私を憎んだのだろうか?
それとも少しは同情してくれたのだろうか?
信号が赤になったという結果は申し訳ないと思っている。
乗せてくれたら、本当に感謝したし、お詫びも言うと思う。
でも、運転手さんは、「悪い高校生」を阻止したのだ。
これは、乗車拒否ではなかったのか・・・
やはり、私が悪かったのだろうか・・・
どうも私の場合は、陰気くさい。
そして、「私は生きていても迷惑な人間なのでは・・・」などと思ってしまうわけだ。
バスで通るはずの道を帰り道を歩きつつ、この世から消えてなくなろうかなどと思ったりしてしまう。
ところが、テレビドラマなんかでは、そうではない。
ヒロインは強く明るく、度胸がすわっている。
当然のごとく、
「開けてくださ~い!乗せてくださ~い!お願い!のせて~っ!!!」
ドンドンドンドンドン、と大騒ぎ。
「運転手さん、なんか外で女子高生が騒いでますよ」とお客。
「信号を赤にしやがって、あんな高校生乗せなくていいんですよ」運転手。
(女子高生、動き始めるバスにしがみつく。)
「あぶないっ!、運転手さん、女の子がぶら下がって走っているよ!」
「まったく、もう、あきらめの悪いやつだ!」
(バスを止めてドアを開ける)
「ああ、よかった。ありがとうございます」
「あんたねえ、遅れたら次のを待ちなさい!」
「だって~、次の1時間もあとですよ。ああ、ほんとうによかった~」
この女子学生いつもこんなことをくりかえす。
「あっ、あの女子高生だ!」と他の男子校の生徒が覚えていて、そこから青春ドラマが始まる。
まあ、ドラマなんか破天荒で能天気で面白く事が進んでいくわけです。
現実とは違うんだな~
恋人が別れを惜しむあいだも延々と待っていてくれますからね、テレビドラマの運転手は。
現実世界、高校生は嫌われ者なのかな~
もし、あのとき1人じゃなかったら、
「なに、あの運転手!あったまくる~!クソったれ~!あ~かんべ~っ!!!」
と、みんなでウサを晴らし、すっきりしていたのかもしれないな、と思います。
あいにく同じバス停から乗るのは私だけだった。
孤独ってのは、悲しいですね。
今日は、とあるブログで、高校生が市営バスに乗せてもらえなかったという記事をよみました。何か、学校行事があって乗る生徒がたくさんいて乗るのにすごく時間がかかったそうです。乗り切れない生徒がまだいっぱい次のバスを待っていたところ、次に来たバスが、ドアを一瞬あけると直ぐさま閉めて、一人も乗せずに発車してしまったそうです。時間がかかってしまうので、運転手が迷惑を被りたくないと思ったのでしょう。
あとで学校の先生が抗議したところ、バス会社からお詫びの言葉があったようです。
ところで、それを読んで思い出したことがあります。
いえ、それを読まなくても、私には今でも時々思い出されるいやな思い出があります。
私は高校の時に、バスで通学していました。ある日、下校して学校の前の道路に出ると、ちょうどバスがやってきてバス停に止まったところでした。そのバスに乗るには国道を渡らないと乗れないので、急いで押しボタン式信号を押して横断歩道を渡りバスに向いました。バス停の前に信号があるため、私が渡るのに信号を赤にしたことで、バスは進むことができずに停車していました。
乗る人はもともとあまりいなかったようで、すでにドアは閉められていたのですが、私としてはこれ幸いに「すみませ~ん」とバスの乗り口のところに行きました。てっきり開けてくれると信じていたのです。
しかし、バスの運転手さんはガンとしてドアを開けてくれませんでした。
それでも、ドアをがんがん叩くか大騒ぎすればあけてくれたのかもしれませんが、一瞬にして運転手さんがわざと開けないでいるのだということを察しました。
私が信号を赤にしたことを怒っているのです。
信号が青になりバスが発車するまではけっこう長く感じ、私は乗り口のそばで呆然と立ち尽くすだけでした。どうせ止まっているのだから乗せてくれたっていいのに、どうしてこんなに意地悪なんだろうと悲しくなりました。そして、バスは信号が青になると私をおいて発車していきました。これでは、私が急いで道路を渡った意味もなく、バスが信号を待つ意味もないということになります。いやな気持ちだけがお互いに残っただけでした。
運転手さんが頭にきた気持ちもわからないではありませんが、私は意地悪でそんなことをしたわけではなく、道路を渡るときには押しボタン式信号を赤にしなければ渡れないのですから、しかたがないと思うのです。間に合いそうなバスに乗りたいと思うのはいけないことだったんでしょうか?
田舎のことなので、次のバスは1時間くらいなく、30分後くらいに別方向に行くバスが来ます。しかたなくそれに乗り、その場合は途中の分かれ道のところで降りて、さらに20分くらい歩いて帰らなくてはなりませんでした。
私はそんなに悪いことをしたのか?
私はそんなに迷惑な人間なのか?
私がしたことは間違っていたのか?
私がバスに乗りたいと思ったことは間違いであり、人の足を止めないように気を配るべきだったのだろうか?
私は悪い高校生なのだろうか?
バスに乗っていた人たちは、みんなして、私を憎んだのだろうか?
それとも少しは同情してくれたのだろうか?
信号が赤になったという結果は申し訳ないと思っている。
乗せてくれたら、本当に感謝したし、お詫びも言うと思う。
でも、運転手さんは、「悪い高校生」を阻止したのだ。
これは、乗車拒否ではなかったのか・・・
やはり、私が悪かったのだろうか・・・
どうも私の場合は、陰気くさい。
そして、「私は生きていても迷惑な人間なのでは・・・」などと思ってしまうわけだ。
バスで通るはずの道を帰り道を歩きつつ、この世から消えてなくなろうかなどと思ったりしてしまう。
ところが、テレビドラマなんかでは、そうではない。
ヒロインは強く明るく、度胸がすわっている。
当然のごとく、
「開けてくださ~い!乗せてくださ~い!お願い!のせて~っ!!!」
ドンドンドンドンドン、と大騒ぎ。
「運転手さん、なんか外で女子高生が騒いでますよ」とお客。
「信号を赤にしやがって、あんな高校生乗せなくていいんですよ」運転手。
(女子高生、動き始めるバスにしがみつく。)
「あぶないっ!、運転手さん、女の子がぶら下がって走っているよ!」
「まったく、もう、あきらめの悪いやつだ!」
(バスを止めてドアを開ける)
「ああ、よかった。ありがとうございます」
「あんたねえ、遅れたら次のを待ちなさい!」
「だって~、次の1時間もあとですよ。ああ、ほんとうによかった~」
この女子学生いつもこんなことをくりかえす。
「あっ、あの女子高生だ!」と他の男子校の生徒が覚えていて、そこから青春ドラマが始まる。
まあ、ドラマなんか破天荒で能天気で面白く事が進んでいくわけです。
現実とは違うんだな~
恋人が別れを惜しむあいだも延々と待っていてくれますからね、テレビドラマの運転手は。
現実世界、高校生は嫌われ者なのかな~
もし、あのとき1人じゃなかったら、
「なに、あの運転手!あったまくる~!クソったれ~!あ~かんべ~っ!!!」
と、みんなでウサを晴らし、すっきりしていたのかもしれないな、と思います。
あいにく同じバス停から乗るのは私だけだった。
孤独ってのは、悲しいですね。
