どうも、世の中は趣味のある人の価値が高く、趣味のない人はつまらぬ人間であるかのような捉え方が多いと思う。
芸能人などは、魅力的な人が多いわけだが、俳優や歌手などの仕事以外に絵を描いていたり、料理がプロ級だったりする人もいる。
そんな中で、与えられた仕事だけしかしていないなどという人はあまりいないようだ。
会社員でも、もし仕事だけが生きがいだなどと言う人がいたら、それは「会社人間」であって、家庭では家族も顧みず、家庭にいるときは家族からは粗大ゴミ扱いされるような人間に違いないというようなイメージをもたれがちである。
会社員が、競馬・パチンコ・麻雀が趣味などというと、これもまた軽蔑の対象となる。
ドライブ・ゴルフ・音楽鑑賞くらいは無難なところだろう。
このあいだ、日本語ボランティアで知り合った外国人が私に趣味を聞いてきた。「特にないし、そんなことしている暇はない」と、つまらない返事をしてやると、「えっ趣味ないの?うそでしょ。人生楽しまなくちゃだめだよ。カラオケ行って歌でも歌わない?僕の国ではみんなダンスが好きだよ。ダンスはしないの?」みたいな反応が帰ってきた。そして、ボクが人生の楽しみを教えてあげるヨと言いたげに、しきりにカラオケだのレストランだのに誘ってくるので、断わるのに苦労した。
こういうテンションの高さが本当に苦痛だ。家で布団をかぶって寝ていたほうがマシだ。
人から趣味を聞かれると困る私であるが、にもかかわらず趣味は何ですか?と人に聞くこともある。
以前、中国人の学者に趣味は何ですか?と聞いたら、返事がなかった。趣味はないということだ。しかし、そのひとは当然ながら専門分野では研究者として第一線の人だった。つまり、自分の専門分野の研究に明け暮れているのであり、仕事で日本にきたら、自分の研究を人に教えることと、自分が日本語や日本文化を知ることにエネルギーを費やしていた。そのような人に趣味を聞いた私がナンセンスだったと思ったしだいだ。
そのひとは、非常に日本のことに関心を抱き、私に日本の習慣やしきたりなどを聞いてきた。たとえば、日本に言い伝えられる七夕の話はどのような内容か、などということだ。
それは、中国や韓国、その他のアジアの国の七夕と比較してみたいということでもあろう。
私はそれに答えるべく、いろんな古い文献を探したりして、とても楽しかった。
そのことは、その人の専門分野に多少の関連はあるものの、直接的なものではなかった。だから、そういうことに関心があるのなら、それがその人の趣味といえば言えなくはないのかもしれないが、その人は、外国に住む者としてその国のことを知ろうとするのは当然の関心事だと思っているようだった。
それで、そのひとはものすごく教養があり、様々なことに関心もある活動的な人なのだが、「趣味は○○だ」というものはなく、趣味は「無い」と言うのだった。
しかし、「僕には趣味がいっぱいある」という者よりも、「趣味はない」と言ったこの人のほうがどれだけ内容が深く、私にとって有意義で面白かったかと思うわけである。
だから、私は趣味のない「仕事人間」でも一向に構わないような気がする。仕事一筋で何が悪いのかと思う。
芸能人などは、魅力的な人が多いわけだが、俳優や歌手などの仕事以外に絵を描いていたり、料理がプロ級だったりする人もいる。
そんな中で、与えられた仕事だけしかしていないなどという人はあまりいないようだ。
会社員でも、もし仕事だけが生きがいだなどと言う人がいたら、それは「会社人間」であって、家庭では家族も顧みず、家庭にいるときは家族からは粗大ゴミ扱いされるような人間に違いないというようなイメージをもたれがちである。
会社員が、競馬・パチンコ・麻雀が趣味などというと、これもまた軽蔑の対象となる。
ドライブ・ゴルフ・音楽鑑賞くらいは無難なところだろう。
このあいだ、日本語ボランティアで知り合った外国人が私に趣味を聞いてきた。「特にないし、そんなことしている暇はない」と、つまらない返事をしてやると、「えっ趣味ないの?うそでしょ。人生楽しまなくちゃだめだよ。カラオケ行って歌でも歌わない?僕の国ではみんなダンスが好きだよ。ダンスはしないの?」みたいな反応が帰ってきた。そして、ボクが人生の楽しみを教えてあげるヨと言いたげに、しきりにカラオケだのレストランだのに誘ってくるので、断わるのに苦労した。
こういうテンションの高さが本当に苦痛だ。家で布団をかぶって寝ていたほうがマシだ。
人から趣味を聞かれると困る私であるが、にもかかわらず趣味は何ですか?と人に聞くこともある。
以前、中国人の学者に趣味は何ですか?と聞いたら、返事がなかった。趣味はないということだ。しかし、そのひとは当然ながら専門分野では研究者として第一線の人だった。つまり、自分の専門分野の研究に明け暮れているのであり、仕事で日本にきたら、自分の研究を人に教えることと、自分が日本語や日本文化を知ることにエネルギーを費やしていた。そのような人に趣味を聞いた私がナンセンスだったと思ったしだいだ。
そのひとは、非常に日本のことに関心を抱き、私に日本の習慣やしきたりなどを聞いてきた。たとえば、日本に言い伝えられる七夕の話はどのような内容か、などということだ。
それは、中国や韓国、その他のアジアの国の七夕と比較してみたいということでもあろう。
私はそれに答えるべく、いろんな古い文献を探したりして、とても楽しかった。
そのことは、その人の専門分野に多少の関連はあるものの、直接的なものではなかった。だから、そういうことに関心があるのなら、それがその人の趣味といえば言えなくはないのかもしれないが、その人は、外国に住む者としてその国のことを知ろうとするのは当然の関心事だと思っているようだった。
それで、そのひとはものすごく教養があり、様々なことに関心もある活動的な人なのだが、「趣味は○○だ」というものはなく、趣味は「無い」と言うのだった。
しかし、「僕には趣味がいっぱいある」という者よりも、「趣味はない」と言ったこの人のほうがどれだけ内容が深く、私にとって有意義で面白かったかと思うわけである。
だから、私は趣味のない「仕事人間」でも一向に構わないような気がする。仕事一筋で何が悪いのかと思う。