山本飛鳥の“頑張れコリドラス!”

とりあえず、いろんなことにチャレンジしたいと思います。
と思っていたけど、もうそんな年齢じゃなくなってきた。

脱出

2009-02-05 23:08:57 | 日記
昨日だったか、北海道のほうで、一頭の野生の鹿が、氷の割れ目から水の中に落ちてもがいているという映像が放送された。放送されたのが昨日ならば、それが起こったのは一昨日のことなのかもしれない。氷がいつもの年よりも薄いのだそうだ。それで、その上を歩いていたところ、割れてしまったらしい。
鹿はなんとかして、水の中から氷の上に登ろうとするが、なかなか思うようにならない。
もがいているうちの、周囲にカラスまで集まってきて、水面に出た鹿の顔を突っついたりし始めた。もし、鹿が弱って死ぬようなことがあれば、食べようという魂胆なのかもしれない。
これを撮影する人は、鹿を心配しながらも、手を差し伸べることもできずに、ただカメラをまわしつつ見守るばかりだったようだ。
その後、どれだけたったか、鹿は動かなくなった。そしてしばらくそのままだったらしい。
そのままでは、氷水のなかで凍えて死んでしまうに違いない。
もうだめなのか、と思っていたその後、ある瞬間、鹿が再び動き始めた。
不思議なことに、映像を見た限りでは、動かなくなった鹿をカラスたちは攻撃し続けてはいなかったようである。
そして、動き始めた鹿は、今度は程なく、いとも簡単に、水の中から氷上によじ登り、そして元気に歩いていった。
長時間冷たい水の中にいたので、衰弱していないはずはないとのことだが、それでも力強く歩いていく姿は、それほど心配しなくてもよさそうな様子だった。
野生の動物は寒さには強いのだろう。

それにしても、一度目にはぜんぜん脱出できなかったものが、しばらくしてからやり直したら簡単にできたというのは、1つの教訓だ。
その鹿自身の能力や体力は何ら変わっていないのに、できるときとできないときがある。
あせってもがけばできない。しかし、しばらく休憩し、落ち着いてあわてずにやり直せば間単に成功する。

テレビでその映像が放映されたのは、単に「鹿さんよかったね」というだけではなく、鹿が人間に生き方を教えてくれたからだろう。
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