今日は、とても寒くて午後からは雪が降ってきた。大粒で水っぽい雪だったので積もりはしなかったが、こんな日は家の中にこもっている。
何をしようかと暇にしていたら、たまたまテレビで「四月は君の嘘」という映画を放送することがわかったので、見ることにした。
広瀬すずと山崎賢人が主役で、青春ドラマなんだろうと思った。
内容なんかまるで知らずに見ていたところ、ピアノとバイオリンの演奏が出てきたところで、音楽の映画なんだと初めて気付いた。
広瀬すず&山崎賢人がバイオリン&ピアノ演奏!『四月は君の嘘』本編映像
ところで、見ているうちに、何かに似ているぞと色々な作品が、頭に浮かんできてしまった。
有馬公生(山崎賢人)は、小さいころピアニストの母親を亡くし、それ以来精神的ショックにより、ピアノを弾くことができなくなった。それまでは、天才少年として注目されていたが、ピアノの演奏中に音が聴こえなくなってしまうという現象が起こり、ピアノを弾けなくなってしまった。そしてそのまま高校生になっているのだ。
そのような彼が、バイオリンのコンクールに出る宮園かをり(広瀬すず)によって、過去の精神的障壁を乗り越え、ピアノの世界に復帰するというストーリー。
しかし、一方、宮園かをりは不治の病になって、最後は亡くなってしまう。
どうして、有馬は母のみならず、かをりまで失うのか?と私はこの作品に納得できない。
有馬公生はコンクールで優勝し、かをりは危険な手術を受けて奇跡的に治るというような、ハッピーエンドでもよかったのに、と思った。
ところで、この作品の設定は何かに似ているぞ。
「蜜蜂と遠雷」
演奏会・ピアノコンクールの場面が出てきた。
母親が亡くなったのをきっかけに、コンクールの演奏の最中に急にピアノの演奏ができなくなり、それ以来、何年もピアノから離れていた少女が、大人になってまたコンクールに戻ってくる・・・
なんか似ているのでは?
何年もピアノに触れなかった天才少年や天才少女が、その精神的ショックを乗り越えて復帰し、やはり才能を発揮するという設定。
あれっ?
つい最近読んだ「どこかでベートーヴェン」では、急に左耳が聴こえなくなってピアノを断念する高校生の岬洋介。岬洋介は母親と死別している。
「もういちどベートーベン」では、法律の道に進んだ岬洋介を、友人がだましてピアノの演奏会に連れて行き、それをきっかけにピアノの世界に戻ることとなる。
ここでも、何年もピアノに触れないで生きてきた岬洋介が、コンクールで天才的能力を発揮する。
何か、どれもこれも似てやしないかい?
「四月は君の嘘」は2011年から2015年に月刊少年マガジンに連載された漫画が原作だそうだ。作者は新川直司。(映画は原作とは少し内容が違うとか?)
「蜜蜂と遠雷」は恩田陸の原作で、2009年から2016年までに幻冬舎の雑誌に連載されたようだ。
「どこかでベートーヴェン」は宝島社が2016年に発行、「もういちどベートーヴェン」は2019年に発行。これが一番遅く作られている。3番煎じ?
何が何を真似したんだか、偶然なんだか、影響を受けてるんだか?
共通点多すぎ~~~
まあ、それは良いとして。
今日テレビで見た「四月の君の嘘」は、友人との関係の描き方や、江ノ島の方のロケーションもきれいでよかった。
そして、最後にショパンの東日本コンクールで有馬公生が弾いていたのが、バラード№1、Op.23だった。
フォルテ君のCDの最後に入っている曲だ。
「四月は君の嘘」がアニメになったのは2014年で、この実写版映画は2016年9月に公開?
フォルテ君はこの映画を見たことがあるのかな?
ショパンのバラードは、コンクールでよく弾かれる曲なのかも。
フォルテ君は高校生のときにこの曲を弾いて大崩壊をしボロボロになったのだそうだ。
CD(24歳)では素晴らしい演奏。
今日は、意図せず偶然にもテレビでピアノに関係のある映画が見られてよかった。
Ballade No 1 in G Minor, Op 23 ~Kousei Piano - Kaori Violin clean ver~ (Shigatsu Wa Kimi No Uso)