北陸旅行の3日目、福井県では永平寺に行きました。
この度、北陸旅行を選んだのは、北陸に一度も行ったことがなかったからですが、その中で永平寺に立ち寄るというのも、興味のわく理由でした。
我が家は、偶然にも夫方と私方の菩提寺が曹洞宗で、宗派が一致していました。そして、永平寺は道元が建立した曹洞宗の本山ですので、一度行ってみたいと思っていたのです。
本山なので大きいという空想はしていましたが、実際に行って本当に驚きました。
単に大きいだけではなく、美しい仏教建築物と、そして歴史を感じさせる樹木の緑も素晴らしいです。
建物は傾斜地に、様々な用途に応じた立派な建造物が建ち、それをつなぐ回廊と階段がすごいです。
特に階段には驚きました。
一番高いところにご本尊のある本堂がありますが、そこまで上っていくのが大変です。
(上の写真の階段ではなく屋内の長い階段を登ります。)
(これが、階段の窓ですが、傾斜に合わせて平行四辺形に作られています。)
やっと上までたどり着き、本堂でお参りしたら、多くの人が外の段になっているところに座って、美しい緑と建物を眺めながら休憩しています。それが一番心地よいです。
(たまたまどこかの御夫婦が座っておられたので、いい感じだなと持って撮影させていただきました。)
そうして、また階段を下りるのでした。
寺の中はどこも撮影が許されており、ただ僧侶の方にだけはカメラを向けないようにとの条件があったので、行くところ行くところ写真を撮ってきました。
建物の中も庭も、すべて掃除が行き届き、きれいになっています。修行僧の方がたくさんいて厳しい修行生活をしているそうです。
階段や廊下は外気がそのまま通っているので、冬にはとても寒いのではないでしょうか。
実家のお寺のお上人さんもここで修行をされたのかなと思いました。今度お盆に帰省したときは、永平寺に行ってきたと、報告しようかと思います。
永平寺では、法話などを聴いて教えを授かったわけでもないですが、ただ建物を見物させてもらっただけで、心が清められるような不思議な空間でした。
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余談ですが、旅行というものは体力がないとできないものだなあと、つくづく感じました。
この階段を自力で登る力がなければ、エレベーターなどは無いので上に上がれません。
老後、仕事を辞めて時間ができたら旅行に行こうなんて思っていて、いざ行こうとしたら、足腰が弱ってしまって動けなかったなどということになってしまいます。
今後、自由に動き回れそうな体力のある年月は、数年しかなさそうなので、旅行に行くなら今のうちだと思います。
永平寺には、きっともう行くことはないでしょうけど、日本にたくさんある色々な場所を見て歩きたいと思いました。