安倍元総理の殺人犯は、統一教会を恨んでいて、安倍さんと統一教会に深いつながりがあると思ったので安倍さんを狙ったとのことだ。過去には、この男の母親が、統一教会に総額1億もの寄付をして、破産してしまい、兄も亡くなり、一家が離散したのだそうだ。
そのようなことから、元統一教会が行なってきた霊感商法や寄付集めなどについて、再びマスコミに取り上げられるようになった。
そういえば、昔、飯星景子が入信し、父親が必死に脱会させたりしたことがあった。山崎浩子も入信したが、後にやめたそうだ。桜田淳子は合同結婚式で結婚し家庭に入ったが、特に問題はなく暮らしているようである。
それにしても、印鑑や壺などが、ものすごい高額で売られていたりして驚く。聖本というものは3000万円もするそうである。
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ところで、私は以前、霊感商法というものに騙された経験がある。それが起きたのは1979年のことだったと思う。
今、統一教会について調べると、1980年代に霊感商法が盛んにおこなわれていたとの情報があるので、もしかしたら、私が巻き込まれたのも、元統一教会の活動の1つだったのかもしれない。
私は当時学生で4畳半一間のボロアパートに下宿していたのだが、ある日女性の2人連れが訪問してきた。1人は、ちょっと暗い異様な雰囲気の人で、もう1人は普通の女性だった。
この人たちは、身体にとても良いという高麗ニンジンの濃縮液を売りにきたのであった。
私はまだ世間知らずであり、突然訪問してきた2人の女性の話を素直に聞いていた。すると、私の目の下に隈などができており、身体の状況が悪いとのこと。このままにしておくと数年先には病気になってしまうなどと説明しだしたのである。主にそのちょっと陰気な感じの年配の方の人が預言し、もう1人の人は普通の感じの人でもっと明るく気さくな感じでアシスタントといった風だった。
そうして、高麗ニンジンを飲めば身体の状況はどんどん良くなるとのことだった。
ためしに、そのエキスをスプーンにすくって湯吞茶碗に入れ、お湯で薄めて飲んでみろということで試飲などした。
高麗ニンジンは非常に貴重なもので効果も高いため、値段もそれなりに高い。確か、一瓶が6万円くらいだったと思う。そんなに高価なものは買えないというと、1日に1回喫茶店でコーヒーを飲む程度の金額だとのことだ。その当時、喫茶店のコーヒーは300円くらいだっただろうか?今計算すると300×365では10万円を超えてしまうので、一瓶が半年分くらいだったのかもしれない。コーヒー1杯分で健康になるのならばと思って、なぜか契約をしてしまったのだった。
後で考えると、たまに友人と喫茶店に行ったりはするものの、毎日なんか行っていないし、これに加えて、さらに毎日喫茶店でコーヒーを飲むのと同等の出費が加わるとしたら、親からの仕送り生活費で暮らしている身には、到底足りるものではない。喫茶店なんか一度も行けなくなる上に、食費まで削らないとやりくりできないことに気づいた。
その翌日、学校に行って友人に話すと、それは霊感商法というもので、ちょうど新聞に注意喚起の記事が載っていたと教えてくれた。その友人は近所で一人暮らしをしていて新聞を購読していたのである。
友人が見せてくれた新聞記事に記載されていた内容は、私が売り付けられた方法と全く同じであった。
それで、これは悪質なものに騙されたということがわかり、親にも連絡し、すぐに消費者センターに相談をした。友人が教えてくれた新聞の記事に、対処法として消費者センターの連絡先が載っていたのかもしれない。
私は、高麗ニンジンエキスを買ったときは、すぐに飲んで効果を上げなければいけないと思ったので、即開封して飲んでしまったので、もう返品はできないとあきらめていた。
消費者センターに相談した翌日くらいに、再び二人の女性が訪ねてきた。私は恐ろしいので居留守をしていたが、ボロアパートの粗末なドア1枚で、中の気配も筒抜けのため在宅していることはバレバレで、出て行かないわけにはいかなかった。
すると、意外にも、開封してあっても品物を引き取るとのことで、すんなりと商品を持ち帰ってくれたのである。支払いは月賦を設定していたか、振込用紙でももらっていたのか、今では記憶がないが、支払いも不要となった。
なぜゆえ簡単に解約できたかといえば、私がその時19歳で未成年だったから、契約が成立しないということだったそうだ。同級生で誕生日が来ている人は既に20歳になっていたのだが、私は誕生日が遅くて救われた。
あんなことがあったので、その後はセールスには騙されにくくなったとは思う。
あれが、統一教会とは言い切れないのだが、なんかそれっぽい気もするし、もしそのまま購入して解約もしないでいたら、そのうち入信などさせられていたのかもしれないと思うと恐ろしい。
学生では、財産はないので取る者もないとは思うが・・・。
今は成人が18歳になったので、若い人は騙されないよう気を付けてもらいたいものだ。