上野はとんかつが有名らしい
個人的な上野の印象としては
アメ横、うさぎやのどら焼き
上野駅と昭和通りの間の怪しげな感じがすぐに思いつくのだけど
とんかつと言えば上野であり
「とんかつ御三家」と呼ばれるお店があるようです
今回、その1つである蓬莱屋へ行ってみました
2階の畳席
古い店内が否応にも美味しい物を期待させます
ここ蓬莱屋はヒレカツの元祖として名を馳せており
とんかつ(カツレツ)にヒレ肉を使用したのは蓬莱屋が初めてで
それは大正初年のこと
メニューを見ると
ほぼヒレカツしかありません
ロース?ノーサンキューだ!
みそかつ?うちはやってねーよ!
ヒレカツは串と一本揚げ、その他東京夢御膳という定食があるくらいだ
選択肢が少なくとも迷う自分ですが
ヒレカツを注文
そして上の写真へ
(断面の写真を撮り忘れるという失態に自分をグーで叩く)
厚みがあります
ヒレ肉一本をまるごと揚げているので火の通りが気になるけど
一度高温の脂で揚げて外側を固め
二度揚げすることにより中の肉にしっかり火を通しているようです
とんかつに今風という言葉があるのかどうか不明ですが
今っぽくなくて古風だ
かつて昔の人が好んで食べていたとんかつ(カツレツ)はこういう味だったのかなと
しみじみ思いながら食べる
古くて味わい深い建物で食べているせいもあるかも
なかなか美味しいです
ご飯をおかわりしました
映画監督の小津安二郎が愛した蓬莱屋
撮影にも使用した蓬莱屋のヒレカツ
上野広小路の松坂屋すぐそばです