1998年
昨年の初登板は8月9日、みちのく福島での西武戦だった。不振の先発陣が底をつき、急遽ファームから引きあげたこのプロ2年生を先発のマウンドに送り出す首脳陣は「せめて3回まで…」の祈る気持ちだったはずだ。立ち上がりこそ高木(大)、鈴木健に打たれて失点したが、このチャンスをみすみす見逃すほどひ弱くはなかった。うだるような暑さの中、2回から別人のように立ち直った沼田の姿がそこにあった。サイドハンドから内角をえぐるシュート、外角いっぱいを鋭くよぎるスライダー。小柄な体を躍動させ、8回下柳につなくまでレオ打線を3安打に抑える力投を見せ、殊勲のプロ初勝利を飾った。続くダイエー戦も6回をゼロで封じ、パチリと両目をあけて視界が拡がってきている。期待の新鋭がいよいよ真の戦士として登場してくる今季、もう一段のスピードが加わったとき、ローテーションの一角にがっちりと腰を落ち着けるはずだ。
昨年の初登板は8月9日、みちのく福島での西武戦だった。不振の先発陣が底をつき、急遽ファームから引きあげたこのプロ2年生を先発のマウンドに送り出す首脳陣は「せめて3回まで…」の祈る気持ちだったはずだ。立ち上がりこそ高木(大)、鈴木健に打たれて失点したが、このチャンスをみすみす見逃すほどひ弱くはなかった。うだるような暑さの中、2回から別人のように立ち直った沼田の姿がそこにあった。サイドハンドから内角をえぐるシュート、外角いっぱいを鋭くよぎるスライダー。小柄な体を躍動させ、8回下柳につなくまでレオ打線を3安打に抑える力投を見せ、殊勲のプロ初勝利を飾った。続くダイエー戦も6回をゼロで封じ、パチリと両目をあけて視界が拡がってきている。期待の新鋭がいよいよ真の戦士として登場してくる今季、もう一段のスピードが加わったとき、ローテーションの一角にがっちりと腰を落ち着けるはずだ。
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