1959年
今年の県高校球界で活躍、将来の大選手として期待されている鳴門高の板東里視投手(17)と阿波高の大久保計雄捕手(17)の両選手はそろってプロ野球近鉄バファロー入りが内定したもようである。板東投手は身長1㍍78、体重76㌔の大型投手で、右投右打の本格派。アウドロをキメ球として春の県下大会の対東工業でノーヒットノーラン試合を記録、夏の大会では三試合を通じ失点1という好投で優勝の原動力となり、南四国予選準決勝では高知商山崎投手と投げ合い、延長十回の末4-1で敗れはしたものの、上背のある身体から投げおろす豪快なピッチングはやや制球に欠けるとはいえ、大いに将来が嘱望されている。近鉄、南海、大洋、中日、阪神、国鉄などから勧誘があったが、県出身の近鉄林代理監督や加藤スカウト(前監督)の熱心な誘いで内定したもの。一方大久保捕手は身長1㍍76、体重67㌔、右投右打。高校一年生の時から阿波高チームの正捕手として強肩をもって鳴り、打棒は四番打者としてシャープな当りと大物うちとしての定評があった。近鉄、南海、大洋、西鉄あたりのスカウトが当りをつけていたが、これまた林代理監督の説得で近鉄入りが内定したもの。
鳴門高網野野球部長の話 「八月中ごろ、近鉄加藤スカウトが訪れて、板野郡大麻町の秋原の板東投手の家で父親米市さんと私をまじえて話合ったが、加藤スカウトの勧誘に誠意が見えたので、その場で近鉄入りを内諾した。正式決定は卒業してからのことです」
大久保計雄捕手の話 「プロ野球から具体的に話があったのは近鉄だけで、同じ入団するならレギュラーとして出場出来るチームに入りたいと思っています。まだ正式の契約をしていないのでなんともいえません」
今年の県高校球界で活躍、将来の大選手として期待されている鳴門高の板東里視投手(17)と阿波高の大久保計雄捕手(17)の両選手はそろってプロ野球近鉄バファロー入りが内定したもようである。板東投手は身長1㍍78、体重76㌔の大型投手で、右投右打の本格派。アウドロをキメ球として春の県下大会の対東工業でノーヒットノーラン試合を記録、夏の大会では三試合を通じ失点1という好投で優勝の原動力となり、南四国予選準決勝では高知商山崎投手と投げ合い、延長十回の末4-1で敗れはしたものの、上背のある身体から投げおろす豪快なピッチングはやや制球に欠けるとはいえ、大いに将来が嘱望されている。近鉄、南海、大洋、中日、阪神、国鉄などから勧誘があったが、県出身の近鉄林代理監督や加藤スカウト(前監督)の熱心な誘いで内定したもの。一方大久保捕手は身長1㍍76、体重67㌔、右投右打。高校一年生の時から阿波高チームの正捕手として強肩をもって鳴り、打棒は四番打者としてシャープな当りと大物うちとしての定評があった。近鉄、南海、大洋、西鉄あたりのスカウトが当りをつけていたが、これまた林代理監督の説得で近鉄入りが内定したもの。
鳴門高網野野球部長の話 「八月中ごろ、近鉄加藤スカウトが訪れて、板野郡大麻町の秋原の板東投手の家で父親米市さんと私をまじえて話合ったが、加藤スカウトの勧誘に誠意が見えたので、その場で近鉄入りを内諾した。正式決定は卒業してからのことです」
大久保計雄捕手の話 「プロ野球から具体的に話があったのは近鉄だけで、同じ入団するならレギュラーとして出場出来るチームに入りたいと思っています。まだ正式の契約をしていないのでなんともいえません」