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ザッセンハウスミルの下取り

昨日スポングミルのご成約をいただいたお客様から下取りをさせていただきました。当店で15~20年ほど前に販売したものです。今回のように、下取りを含めてのご成約を頂いた状況は今後も進められるようにしたいと考えています。いくつもの個性あるミルを飾っておくのもよいことなのですが、今後はできるだけものを少なくしていきたいとお考えを持っていらしたMさんです。同じように物に対するお考えの方も多くなってくるでしょう。今お使いになっているものが壊れてしまったり、使いにくいとかの理由もあるでしょうし、もっと早く挽ける物に変えたいとか考えられる理由はいろいろあります。

今回下取りに出された状況としてあげられることをいくつか書き出してみます。Aは店長の考えです。

1.粉の挽き具合の調整がうまくいかなくなってきた。

A:現行のザッセンハウスのものに関しては、起こりえる構造になっていますので修理の対象とは考えられません。使いながら調整をすることも当然な構造になっています。アンティークミルといえる時代のものであればそんなことは無いのです。

2.粉を挽くことのスピードが遅い。

A:手挽きはその行為も楽しめるような心の余裕が必要です。速さから行けばスポングミルが一番です。

3.挽いた粉が中でこぼれる。

A:これはしょうがないことです。こぼれた粉は引き出しを引き抜いてぽんぽんと集めるしかありません。

M様は、下取りをしたミルをお買い上げいただいたのは15~20年ほど前なのですが、豆をお買い上げいただいてからはもう20数年のお付き合いになります。豆をお買い上げ頂いていると、スタンプカードがどんどんたまってきます。そのたまったスタンプカードを、今回のミルのお買い上げ時にご活用して頂きました。

アンティークミルのご成約時に下取りもさせていただきます。


お買い上げ頂いたミルは今後無料で分解掃除を致します。


余談 Mさんとの会話


M:スポングミルはどのくらい使えるかな?

A:多分死ぬまで、子の代孫の代までも使えるでしょうね。

M:コーヒー豆を買いにこれなくなったらどうしようか?

A:僕が配達しますから大丈夫です。

M:僕が寝込む前に店がなくなることもあるでしょう?

A:そりゃ~考えられることですが、自分の寿命は考えたくありません。

今できることを、したいことをお気に入りのもので使い続ける。年々物があふれてきてしまいますから、これからは絞込みがうまくできるようになりたいですね。僕は美味しいコーヒーを造り、古き良い時代のミルを皆さんにご紹介することが今一番楽しいことです。







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