想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

無責任迷惑オヤジ

2011-10-19 00:44:00 | 
道路が壊れてからというものの、郵便受けが空っぽなのであります。
クロネコヤマトの集配所が山道へ向かう途中の、町中の端っこに
あるので、宅急便はそこで受け取れるけれど郵便物は待てども来ず、
本日とうとうお客様窓口へ電話したのでした。


(寝て待て、の省エネタイプのこの方は、だから長生きなのか?)

山の中へ配達するのは本局の人ではなく、酒とか雑貨とかなんでも屋
を営む村の真ん中あたりの家が郵便局と契約しているのです。
トウキョーの人はへえーって驚くかもしれませんが、わたしも最初、
やれ大雪だ、やれ台風だとお天気しだいで届かなくなる郵便がなぜ
届かないのかわからないうちは不思議でしたけれど、請け負っている
オヤジがとんでもなく無責任野郎だと知ってから納得したしだいです。

そのオヤジがまたやってくれたわけです。
道が壊れてたから溜まるまで放っておいた、というのが届かない理由
でした。電話したら「今日届けた、今日道が直ったから」と本局の人
に話したらしい。3週間以上も放置したくせに嘘つきです。

あんまりだなあ、と思いましたので、あのね、嫌がらせしないという
のなら云うけどね、と変な前置きをして本局の親切そうな電話をかけて
きてくれた人に話したのでした。

「あのオヤジ、前もあったんすよ、サボって持ってこないんすよ、
ちょっと道悪くなると、もう来ないんすよ、今度は電話もなかった
けど、前は電話かけてきて取りにこいって云われましたよ。
酒屋やってる人でしょ、あれ、ホントに郵便局っすか?」
と申し上げますと、本局の方はそらあもううびっくりされました。
うちで配達を契約しているのですがー困ったことでーほんとにもーと
おもしろいくらいびっくりされて、謝ってくれるのでした。

「いやがらせなどしないようにちゃんとうまく話しますので、
言っていただいてよかったです、ちゃんと届けさせますので、これから
はこんなことがないようにしますので、ほんとにすみません。
たいへんにもうしわけないことでした、ほんとにすみませんでした。
郵便局は決してまちがいのないようにいたしますので、安心して
ご利用ください。よろしくおねがいします」と言われるのでした。

謝ってくれている人が事実を聞いてほんとに驚いている様子なのが
気の毒な感じもしてくるのでした。
無責任オヤジはどこにでもいて、それはいくつだからとかどんな
仕事しているからだとか全然関係なく行われる態度であるね。
性根が腐っているっつうことなんだが。

あんな山ん中、住むヤツが悪いと逆ギレしてほざくのが目に見える
ようだねえ、留守のあいだに放火とかされるんじゃないかと
やっぱり心配になる。
防犯カメラがあっても保険に入っていても、怖いのはニンゲンの悪。
山の中に暮らしながら、そんなことを気にしているのもアホらしい。
しみじみと、ニンゲンの悪から逃れたいと思う日々であります。

あたたかな本、読みました。「神様2011」(川上弘美著)



コメント
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