想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

tabizora 旅空

2011-10-25 09:34:31 | Weblog
水平線、地平線。まっすぐ平らの線は、都会の真ん中と山ん中を
行き来する暮らしをしていると、心騒ぐ景色だ。



平らに一本、ずーっと伸びる線がもたらすものはそのまま平穏の
印象だけれど、若かった頃、退屈で逃れたい一本線であった。
大地と空はむかしのままで、歳を重ねるごとに変わってきたのは
張りを失いなっていく顔貌と‥‥、執着に翻弄された内面である。

歳月は、洗い流したい内面にやさしかった。
こういう時が訪れるとは、ついぞ思わぬことであった。
時薬と、何のかみさまが手配してくださったか知らねども
かたじけなさに涙こぼるる、の感であった。

地に、天に、まします神に、あらがってきたのは小さく愚かな自分で‥。








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忘却の印‥‥旅の途上にて

2011-10-25 04:44:56 | Weblog
つながれた犬、微動だにせず、目だけでこちらを見ていた。
ワンと一声欲しかったのだった。



見事すぎる、と思った。
家人は、どこへ行ったか? 逝ってしまったのか?
忘却に抗って、家が建っていた。
待ち人は、来たか?
いや、待ちもせず、呼ぶでなく、誘うでなく‥‥。
あるがままなのだった。





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