初演当時のピリオド楽器を使用したマーラーの9番が出たとのことで
即購入。
古楽器奏者はオリジナル楽器という言葉に弱い。
100年強前の楽器(特に木管)って、どんな楽器を使っていたのか。
写真を見ると、オーボエとファゴットは、今との違いはよくわからない。
フルートは、ベーム式が発明された後だろうに、キーは少なめでツゲ製と
思われる楽器を吹いているヒトもいる。
クラリネットも同様。
木管の事はともかく、弦楽器はほとんどヴィブラートなしで、なおかつ
ポルタメントをかけまくっている。
ノンヴィブラートは、1,4楽章では効果抜群。
これほど透き通った、特に4楽章は、初めて聴いた。
ただ、随所に出てくるヴァイオリンソロは、違和感が拭いきれず、もう
チョット慣れが必要かな。
驚いたのが3楽章、はやい速い。
後半で4楽章の要素を並べて終わる部分は、文字通り鬼気迫る演奏。
ここを聴くだけで、買っても損しないと思う。
本当に久し振りに、素敵なマーラーの旅でした。