1月1日に11冊目の日記帳をおろした。退職したその日から書き始めた日記帳は2ページで1週間の簡単なもの、それでも日々の事柄や思ったことまたは世界での大きな出来事なども一行書き加えてある。昨年の出来事ではサッチャー元首相とネルソン・マンデラの死だった。
昨年暮れから英国は相次ぐ嵐に見舞われ、水害や海岸線のがけ崩れが頻発しているが、ほとんど同時にここポルトガル西海岸でも大被害が発生している。
ありがたいことに私たちがいる南ポルトガルでは、嵐らしいものは一度もなく、曇り空が数日続いたり小雨の日があったりするが、私がキャンプサイトの片隅のジムで汗を流している毎朝に雨が降ったことがない。12月8日から始めたジムは一日も休むことなく、一番つらい腹筋運動も1月1日に50回できるようになった。それ以来毎日1回づつ増やしている。だからおなかの脂肪が減ったかと思ったが全然効果がない。やっぱり毎日食べ過ぎるからだろう。
昨年ジムを始めた時は私のほかにフランス人のアニーが毎朝通ってきていた。朝の9時頃はサイトで犬を連れて散歩している夫婦やおじいさん(おじさん?)が多く、彼らも私たちに触発されたらしく、犬を柱に縛ってトレーニングしている人やオランダ人夫妻、フランス人夫妻など少しづつ増えてきて、1月に入ってからはいつも2-6人くらいはジムの機械で汗を流している。
2日に1回はショッピングセンターの食堂街で安い昼食を食べるのがこの頃の楽しみ。
このごはんにチキンとむき栗のクリーム煮がスープとビール1本ついて6.5ユーロなんて満腹、満足でとってもダイエットなどできるものじゃない。
昨日は2.2kgの大きな鰹を買ってきたので、片身を冷凍にし、片身の半分を刺身で食べた。こんなこと英国では決してできない。今日はイワシを1㎏買ってきて塩焼きに。ム・ム・ム・ムやっぱりやめられない。
数日前、近くのポルタ・ノヴァの駅からスペインとの国境の町ヴィラ・リアル・デ・サント・アントニオ(長い名前だからV.R.de Sto.Antonioと書く)へ行った。ここタヴィラは国境まで22km西のオルニャオまで21kmとほとんど中央にありどちらへ行っても片道25-27分くらい。料金も一人往復5ユーロと信じられないくらい安い。(何しろロンドンの交通費が高すぎるから)
電車の沿線は鈴なりのオレンジ畑が延々と続き、湿地帯の湖にはフラミンゴやへら鴨の群れが見える。電車の窓があまりに汚くて写真が撮れない。
国境線のグアディアナ河に沿った碁盤の目のような通りの町は、中心の通りがレストランとお土産店がずらっと並ぶ歩行者のみの明るい町。広場や通りにはレストランのテーブル椅子が張り出していて、観光客が食事を楽しんでいる。
川渕にはヨットハーバーが広がり、この一角から対岸のスペインまでフェリーが往復している。この日はフェリーの姿が見えず、スペインへは諦めて歩行者天国のレストランで昼食をとった。このイワシの塩焼きが5ユーロ、フイシュ アンド チップスも5.5ユーロと格安。
町外れの灯台を見、センターストリートを離れると町は新しいアパートが連なり観光地には見えない。観光案内書でもあればもっと歩き回れるが案内不足で、4時間で帰ってきた。