パンプローナのキャンプサイトには無料のWi-Fiがあったので早速使用。イギリス人2名からタヴィラのキャンプサイトのことでメールが来ていて、あけてびっくり。
タヴィラのキャンプサイトには今年新しいマネージャーが就任、彼は今までの放任主義のキャンプサイトに秩序をもたらすべく改革したらしい。今までキャンパーやキャラバンは勝手に場所を探してどこにでも停まることが出来た。このサイトには覆いをしてある駐車場が数か所あるが、その覆いを取り払い、その狭い駐車場に大きなキャンパーを停めること。
夏休みの警察官がこのキャンプ場に来て停まるのが、私たち冬の長期滞在者より高いと文句が出ていたそうで、値段を2倍に吊り上げた。そして私たち1か月以上滞在の場合は15%の割引があったが、それも撤廃したそうな。ペットは許されなくて、ほとんどフランス人の半数は犬を連れてくるが、それもダメ。
これでこのサイトに長期滞在者が何人来るのだろうか? 今まで一緒にラジオ体操をしたり、食事に行ったり、チャリティーウオークを楽しんだりした仲間が皆バラバラになってしまう。
タヴィラのキャンプ場がいいのはサイトの設備ではなくて、町に近いこと、マーケットやシネマやレストランにも歩いて行けるのが一番の魅力だった。それに電気も16アンプで、このサイトに居る間はガスを使わないで電熱だけで料理できる。
ポルトガルには安いサイトもいろいろあるがすべて 帯に短したすきに長し なのでショックがひどかった。いったんタヴィラに着いても長期滞在はしないでおこうと決めて翌日、カセーレスめがけて出発。
パンプローナからマドリッドまでの半分の距離には岩山や崖が多い。
この辺りはスペインの中央部から北半分、ほとんどが乾燥地帯の平野で木や森が少ない。
昨年このあたりを通った時に動物の死体に群がるハゲタカを見た。
スペインの町も地方によってこれだけ色彩が異なる。南に行けば行くほど白亜の村や町が出現する。
広大な盆地の平野を埋め尽くすひまわり畑。花が終わってできた種からひまわり油をとるのだろう。
ほとんど砂漠化しているこの辺りは夏は40度以上になり冬はどっさり雪が積もる。
パンプローナからソリア(Soria)の南まで309㎞ ただ一軒知っているキャンプサイトで一泊して翌日カセーレスまでの400㎞を走った。
マドリッドの北環状線を通ってプレサンシア(Plasancia)へ向かう。道路わきの宣伝看板がすごい。
高速道路わきの奇妙な建物も良く見ればレイ・ジーン・カーロス病院だそうな。スペインにはウルトラモダーンな建物が有名だ。
道端の宣伝ではスペイン中に見られる黒牛の看板。確かワインの宣伝だと思うが・・・・
マドリッドからカセーレスへの半分くらいからオリーヴ畑が広がってくる。
プレサンシアの近くは広大なモンフラギュ自然公園になっていて、高速道路から公園への細道に入った。道路の両脇はコルク樫の林で,皮をむかれた樫の幹には防腐剤の塗料が赤く塗ってあり、見た目が痛々しい。
この公園で有名なのがグリフィンボウチャーと呼ばれるハゲタカ。悠々と大空を旋回して死肉を探している。
川を挟んだ対岸の崖に巣を作っている。
今年の夏もほとんど雨が降らず水不足、それでも谷間に水があるだけでも素晴らしい。