Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

これが最後のキャンプ旅行―フエルバの月曜日

2018-10-16 15:45:38 | ポルトガル18-19

 

さて待望の月曜日、通りは人声で賑やか。

 

 

木曜日の夜から今までホテルの向かいの建物に人気が無かったから、ここが学校だとは思いつかなかった。朝からたくさんの子供たちが入っていく。リュックを担いでいる子供たちばかりでなく、旅行バックのように車輪付きを引っ張っている子供たちも多い。

 

 

ガレージへ行く通りは歩道も広いが、自転車道が完備されていて、羨ましい。ロンドンでは毎年自転車に乗っている人たちの死亡事故が報道される。

 

 

スーパーマーケットもどこのお店も月曜日は開店。

中国雑貨屋で、ハエたたきを買おうと思ったが、スペイン語が話せない。それでもお店に入って中国人一人とスペイン人2人に英語が話せるかと聞いたところ、3人声をそろえてNO! と答えた。

ではと指で小さな丸を作り、翼が飛んでる様子を示し、机に停まったのを上からたたく真似をしたら、3人一緒にOh!!と叫んだ。

すぐ一人が奥まった商品の詰まっているところへ連れて行ってくれ、高いところから引っ張り下ろしてくれた。さすが万国共通の手真似が一番。

 

ガレージについてまずはキャンパーの中の冷凍冷蔵庫を見ると、なんと、まだブルーのランプがついていて、ガスで冷凍しているようす。思わず二人とも安どのため息が漏れた。

早速ガスボトルを交換して、バッテリーが赤になっているため、ガレージの人に電気をつないでもらうことにした。今まで不運続きだったからこんなにうれしかったことはない。冷凍冷蔵庫の食料が腐っていたら帰国しようと思っていたくらいだった。

水曜日にキャンパーが治りそうだとの話を信じてガレージを後にする。ガレージからホテルまで歩いて35-40分の距離、もう何回も歩いているから大体の道筋がつかめて、いろいろな通りを歩いてみている。

 

こんなに葉が茂り根も露出しているのは南国の木らしい。

 

 

 

ホテルへ帰る途中にヴィクトリアクォータというところがあり、一応ヴィクトリア時代の英国家屋を真似たものだという。

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これが最後のキャンプ旅行―フエルバの3日間

2018-10-16 14:28:31 | ポルトガル18-19

木曜日夜から投宿したホテルは、観光案内所のすぐ近く、町の中心部にあった。

フエルバは娘夫婦がクリスマスにタヴィラへやってきて、1日だけはスペインへの遠出をする時に必ず来ていた町で、この観光案内所の近くの地下駐車場に車を入れて、街中のレストランでタパスを食べるのを楽しみにしていた。

 

祭日の金曜日のお昼は中心部の通りがスッキリ誰もいなくて、きれいなタイルの通りが光っている。

 

街角で食事をしている人たちもそれほど多くはない。

 

 

町の一角に現れたストリートアート、以前は落書きと呼んだものだけど、この絵を見て落書きと呼ぶ人がいるだろうか?

古い壊れかけた家の板戸に描かれてあった。

 

 

上2枚の絵は巨大なキャンバスに描かれて高い建物の上から下げられてあった。こんなキャンバスの絵が壊れかけた広場のほとんどを占めていて、全部をこのブログに載せることが出来ないのが残念。

 

クリストファーコロンバスの立像が町の中心広場に立っている。

 

高級ホテルの玄関上部の飾りはコロンバスがアメリカを発見した時の様子を描いたもの。

 

土曜日は暑くて気温30度、なるべく日陰をぬって歩く。このきれいな教会が一番気に入った。

 

同じ土曜日の夜通った時の教会はやっぱり美しい。

 

 

 

 

スペインもポルトガルもカトリックの国で宗教祭日がやたらと多い。この小さな町でも教会が至る所にあった。

 

町の中心を外れたところでは、巨大な闘牛場。8月3日に行われた闘牛のポスターがそのまま下がっていた。

 

 

 

土曜日の夜9時ころになって夕食にピザを食べに出かけた。日中と打って変わってものすごい人出、10時ころでも子供たちが走り回って騒いでいる。どこのレストランも満席で夜中までみんな飲み,食べ、おしゃべりを楽しむらしい。

 

フエルバはオディエル河(Odiel River)の河口にできた街で、川渕はきれいに整備され、通りも新しく作られている。

 

 

川渕に沿っての新しく開発された場所には子供の遊園地が作られ、家族連れが楽しんでいた。

 

同じ並びの公園の一角で犬のトレーニングをしている人を見かけた。どの犬も替わりばんこに大きな石の上にかけ上がる。

 

スポーツジムやフードコート、レストランが並んでいる新しいモダン建築物。日曜日にも関わらずあまり人出が多いとは言えなかった。

3日間キャンパーはガレージの中で眠っていて、私たちはホテルでホリデーを過ごしている。でもキャンパーの中の冷凍冷蔵庫が心配で夜中に眠れないときなど、ガスがなくなって冷蔵庫が停まっていたらどうしよう。キャンパーは走っているときはバッテリーからの電気、停まっていて電気の供給のない時はガスが働く。しかしガスボンベを取り換えたのがいつだったかも覚えていないくらい昔のことで、もうガスが切れてしまっているに違いない。冷凍庫にはイギリスのソーセージやミンチ肉、リンゴとダムソンのフルーツコンポートが詰まっている。

冷蔵庫にはイギリスのチェダーチーズが5㎏以上も積み重ねてあり、バターも5パック(これらはポルトガルでも買えるが小さなパックが英国よりも高い)入れてある。

あと1日の辛抱と日曜日の朝から早く日が変わるのを心待ちにしていた。

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これが最後のキャンプ旅行―フエルバ(Huelva)2日目。

2018-10-16 12:20:51 | ポルトガル18-19

 

雨上がりのいつでも降りそうな2日目の朝、ガレージではキャンパーを仕事場へ押して行ってエンジンを調べだした。ガレージの女性事務員だけが英語の片言を話し、亭主もスペイン語の片言を話してやっとお互い話が通じる。

彼女によれば、エンジンが今日中に治らないときは、来週月曜日までどこかホテルを探しておいてくださいという。夕方までに治るよう神頼み、町の中心まで歩いて30分と言うので出かけた。

 

 

観光案内所で町の地図をもらい、安いホテルを数軒教えてもらった。

 

 

観光案内所の中庭にはきれいな建物が庭の周りを囲んでいる。もとは金持ちのお屋敷か王族の宮殿だったらしい。コロンバスがアメリカ発見後帰国して、神に感謝の祈りをささげたのがこの町の教会だったとかで、コロンバスの銅像から絵など記念のモニュメントがある。

 

 

この中庭の一番奥の建物では、南米物産博覧会を開いていた。観光案内所の入り口で話しかけられた女性に教えられて見に行った。

 

 

南米の一番有名な産物が、上の黒と黄色のジャガイモだった。

 

 

 

 

南米各地の衣類やおもちゃ、陶器などあらゆるものが2室に並べられ、英語のしゃべれないペルーとメキシコ人女性に案内されて一回りしてきた。

 

 

観光案内所の前の広場にはこの変わった銅像。見るとこのフエルバとセビリアの中間の砂地の聖地、エル・ロシオのマドンナだそう。 エル・ロシオは過去2-3回行ったことがあるが、1年に数日何百万人もの人々がここに押し寄せるマドンナの祭典がある。

 

夕方5時まで数軒のホテルを聞いて回ったが金曜日の祭日はどこも満員と断られた。

そして5時に帰ったガレージではもっと悪いニュース、エンジンはシリンダーが5つに分解壊れて、新しいエンジンを入れた方が安い、来週2日間で修理するとのこと。

ガレージの女性事務員がホテルを探してくれて、来週水曜日まで予約してくれた。なんとそのホテルは私たちが一番最初に行って断られたところだった。

 

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これが最後のキャンプ旅行―エンジン故障。

2018-10-16 11:00:59 | ポルトガル18-19

10月10日水曜日とうとうスペインからポルトガルへ行くことに決めた。カセーレスからポルトガルのタヴィラまで441km、前日ディーゼルも満タンにしてあったので、朝9時快調にキャンプサイトを後にした。

 

 

キャンプサイトの近くから無料の高速道路でセビリアまで走る。制限時速120㎞、キャンパーのエンジンはいつも快調で今まで過熱さえしたことがない。

 

 

 

セビリアからポルトガルまでの高速道路も無料で、中央分離帯は夾竹桃の花盛り。時々白や薄いピンクの花もあるがほとんどがこの濃いピンクの花が続く。

亭主は時速110㎞以上を持続し、快調に飛ばしていた。ちょうど12時過ぎ,あと50㎞くらいでポルトガルの国境に着くころ、スペインのディーゼルの方が安いからこのあたりで満タンにしようと決まった。

スピードを緩めて道路わきの細道へ入りディーゼルの値段を見ると異常に高い。やーめた。 とまた加速したとたん、急にガーガーと2回変な音がしてエンジンが停まってしまった。

それ以来動かない。

パニックに陥った亭主はそれでも車の保険書を探すが見つからない。あー家に忘れてきたのだーと言って、娘に電話しろという。この春タヴィラで初めてセットアップしたアイフォーンで娘に電話して保険書の内容をメールで送ってもらいたいと伝えた。

近くの給油所に助けを求めていったが、車の保険がないことには助けられないと断られた。

ますますパニックで頭の中が真っ白になった亭主は保険会社の名前も覚えていない。亭主がパニックになると変に落ち着いてしまう私が、保険会社の名前を思い出し、アイフォーンで英国へ電話した。会社はとっても親切ですぐインターナショナルの事故処理サービスへつないでくれ、1時間後には誰かが助けに行くと言ってくれた。その頃はちょうどスペインのシアスタに入る前。

助けが来ると判って、落ち着いたのでお湯を沸かしお昼のサンドイッチを食べ、昼寝までして暑いキャンパーで待ちに待った。

助けのピックアップトラックがやってきたのは4時間後、午後5時過ぎだった。

エンジンを見て自分では治せないと言ってすぐ長い間彼は電話していたが、6時近くキャンパーを後ろに引っ張り上げ、私たちはトラックの運転席横に座って一番近い町フエルバ(Huelva)へ連れていかれた。

スペインのシアスタは午後2時から4時までほとんどすべての店が閉まって開いているのはスーパーマーケットくらいだろう。行ったガレージ(修理工場)も朝9時から午後2時までそして4時から7時まで就業する。この夜はもう遅くてエンジンを見る時間がないからガレージ横で一泊するよう勧められた。

運の悪いことにこの週金曜日はホリディーで金曜日から日曜日の3日間閉まるという。

7時ちょうどにガレージはドアを閉めて皆さっさと帰ってしまった。この夜中から早朝までフエルバでは5月以来初めての豪雨が降った。

 

 

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これが最後のキャンプ旅行―ローマ橋

2018-10-16 08:19:41 | ポルトガル18-19

 

カセーレスへ来たものの、あまり急いでタヴィラへ行く気持ちがなくなって、一日周辺をドライブすることに決めた。昨年春帰国の途中で、カセーレスからポルトガル北部への道筋でローマ人が作った素晴らしい巨大な橋をもう一度見に行くことに決めた。

 

 

カセーレスの郊外の巨石群の間に造られた町をとおりすぎる。人間が後から住み着いたとは言え周りに決して動かせない、巨石があるのは邪魔で仕方ないだろうな。

 

郊外は羊や牛の放牧が盛ん、耕作地は一切見られず。

 

木の上に造られたコウノトリの巣に住人ならぬ住鳥は見られず、来春までは空き家らしい。

 

 

至る所に横たわる巨石を見ながらフッと思いついたのは、今年45年ぶりにあった英国人の友人は趣味で石の彫刻をしていると言った。作品を写真で見せてもらったが素晴らしい。

プロやアマチュアの彫刻家がここに結集して各自好きなものを作ったらどんなに楽しいだろう。一躍このあたりが有名になるに違いない。

 

 

ローマ橋の近くの山上に見える古い僧院へ行ってみたいと思った。

 

 

橋のレヴェルからは壊れかけた石の塀しか見えない。

 

 

 

車で登るのも無理かもしれない急坂を歩いて上った。道は薄いスレートの石を並べたものでもしかしてローマ兵が作ったのかもしれないと思った。こんな大きな橋を2年もかかって造るには一体何人の力が要っただろうか?2年もこの地に住み着いて働くには住居が必要だったに違いない。

アルカンターラ・ローマ橋は全長194メータ、幅8メータ、高さ71メータとスペイン一の高い橋であり紀元後103年から104年にかけて作られた。

坂道の上には古い僧院だけあるのだと思っていた。

 

ところがこんな古い石造りの塀が見え・・・・

 

 

15世紀の教会や大きな町が出現した。

 

 

 

 

 

この町への入り口はローマ橋とは正反対にあるに違いない。あちこちに自家用車やヴァンなども停まっていた。ショッピングから帰ってきたおばあさんたちが、戸口で大きな声でおしゃべりしていたり、全く普通の田舎町、一般の生活がこの町にあった。

 

 

マーケット広場では野菜や衣類が売られていた。

この山上の町もローマ人が作ったに違いない。

 

 

ローマ橋を渡ろうとしているときに、ヒツジの集団に出会った。

 

カセーレス、ローマ橋、コリア(Coria)を結ぶドライブは一周200kmくらいで一日楽しんできた。大きな牛の銅像はコリアのラウンドアバウトの真ん中に立っていたもの。

 

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