Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

グリニッチ公園

2019-04-15 19:52:59 | 日記19

 

 

 クイーンズ・ハウスの後ろから真っ直ぐ見える天文台への急坂や、見晴らし台の上の大勢の人々、これほど多くの人々がこの春の日曜日を楽しんでいる。 

 見晴らし台から見下ろしたグリニッチの素晴らしい展望。

真ん中の建物がクイーンズハウス。向かって左側が海洋博物館、後ろの右のタワーは教会で左のタワーはペインテッドホール。川向こうの近代ビル群はドックランドの高層ビル。

 

 

 

 ブラックヒースの門から近いところに約20本くらいの八重桜の並木があり、今は3分咲きから7分咲き、ここもたくさんの人々が花見に来ていた。日本の花見と違って座って宴会などと言うことはないが、至る所でカメラを構えた人々が花を愛でていた。

一緒に行った日本からの友達は、日本ではこの毒々しいピンクの花を嫌うという。桜はソメイヨシノでなければ、と言うのを聞いて、日本人は軍国政府時代の政策―一斉に咲いて一斉に散る。に洗脳されていると思った。

英国には多種多様の桜があり長期間楽しめる。ソメイヨシノは桜でないと日本の桜博士が言っていたのを聞いて、昔からのいろいろな桜をないがしろにして、絶滅の危機に瀕している。

 

 このピンクの椿は英語名でカメリア・ジャポニカ・エレガンス(Camellia Japonica Elegans) と言う。椿は日本と中国が原産。 

 これはカメリア・ジャポニカ・ルディゴア(Camellia Japonica Ruddigore)

 

 

 この公園の椿はあまりに素晴らしくて、何度でも写真に撮り愛でている。このブログにも嫌になるほど載せている。

 

 

 

多分白の山桜にピンクの八重桜を挿し木したに違いない。一本の木から白とピンクの花が混じって咲いている。

 

 この白い桜の大木はもう散り始めていて、ここでもいろいろな人たちが楽しんでいた。

 

遠くから特に目立つ激しい色のこの木の花は英国の通りの一角など一般に見られる花だが、数冊の花の本を探しても載っていない。

 どなたか知っている方はいませんか?

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グリニッチ(Greenwich)

2019-04-15 19:39:55 | 日記19

日曜日の朝、2人の日本人の友達とまたグリニッチへ行った。やや温かくなってきたこの日、青空も見えてきて、一大観光地のグリニッチは大変な人出だった。

海軍士官学校は過去のグリニッチで一番有名だった。私が英国へ来た70年代にはこの士官学校はまだここにあった。時々純白の制服に身を包んだかっこいい若い男性を見かけることがあった。いつの間にかこのエリート校の士官学校はサウザンプトンに移され、今ではグリニッチ大学の校舎や、学生ユニオンの建物、観光案内所に変わっている。多くの建物が一般公開されるようになってきた。

 

 

 

いずれも巨大な石造りの建物で、ヴィクトリア時代の遺物である。上の写真は向かい合って全く同じ作りになっているが、向かいは教会で、手前はペインテッドホール。

たまたまここへやって来た時に素晴らしいコーラスの讃美歌が聞こえ、皆教会の中へ消えていった。正面のドアを閉めている守衛さんに、入ってみたいと伝えると横のドアから入って良し、ただし写真を撮ってはいけないと言われた。

大して大きな教会ではなく、内部はきらびやかではないがきれいなデコレーションの教会で、ちょうど日曜日のミサをやっていた。聞いても判らず、説教と讃美歌が何度も繰り返され、とうとう飽きて出てきてしまった。

ペインテッドホールは入場料12ポンドと言う。もう何年か前に入った時、無料か有料だったとしても少額だった記憶があり、この日はあきらめた。

海洋博物館は帆船時代が英国海軍の花だったのかもしれない。

 

 

帆船のへさきには上の写真のような人型の飾りがつけられていた。普通女性像が多く船はShe(彼女)と呼ばれていた。

 

ホレイショ・ネルソン、トラファルガー海戦で戦死するまで、英国海軍の総督として敬われ、今でもトラファルガー広場の高い塔の上から下界を見下ろしている。この肖像画は若き日のネルソンで、とってもハンサム。

 

 

それと全く対照がチビで小太りのナポレオンとは雲泥の差。ここまでは海洋博物館のネルソン提督の部屋を回って写したもの。

博物館内のカフェーではサンドイッチ一つにしても目が飛び出るくらい高いので、グリニッチの町へ出た。ちょうど日曜日とて狭い路地のあちこちで、クラフト市や中古・骨董市が開かれ、小さな食べ物ストールが開いていた。

私はヌードルにタイ・グリーンカレーをかけたものを食べて満腹。

 

 海洋博物館の横にクイーンズ・ハウスがある。

これも若き日のヴィクトリア女王、最近テレビでシリーズのビクトリア女王のドラマを見せているが、よく似た女優を探したものだと感心している。

 

 

この絵はプレ・ラファ―エリティと言う英国の絵画ムーブメントで、イブリン・デ・モーガンと言う女性画家の人魚像。この女性たちは顔が同じで、当時の英国画家は皆同じような顔を描いている。

 これはエリザベス1世の肖像画でこのハウス1番の見もの。レースの細やかさや一つ一つのパールの光具合などまじかに見ても飽きないくらい精巧な絵。最近修復されたもの。

 

 

 

同じ部屋に展示されている絵が素晴らしい。今年2019年に展示されたスーザン・ダーゲス(Susan Derges)の写真プリントだという。水の動きは写真でなければ出せないだろう。とっても印象に残る作品だった。

 

これも2016年の天空写真コンテストで2位に入ったダニ・カクセッテ(Dani Caxete)のMan on the Moonとタイトルの写真。うわーと歓声を上げたくなるような作品。

 

 

2階の真ん中に展示されていた日本の陶器、高級なもので、これを壊したら番町皿屋敷じゃないけど打ち首になっていただろうと話し合った。

チューリップ模様がきれいな螺旋階段。

クイーンズ・ハウスは無料で3フロアーに多くの芸術作品があって長時間楽しめる。

 

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