Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

グリニッチ花壇と英国の桜

2019-04-12 22:41:51 | 日記19

先日ケントの友人から桜の花の写真が送られてきた。これはケントのべネンドン(Benendon)村の有名な桜園の太白と言う桜で、1920年代日本では絶滅し、英国のこの木から接ぎ木して再生したものだという。これには長いストーリーがあり(http://www.news-digest.co.uk/news/features/15355-collingwood-ingram.html

上記のストーリーを見ていただきたい。

 

 

この太白と言う桜は一つの花が直径5-6センチもあり、友達は今までであんなに大きな桜の花を見たことがないと言っていた。

昨日行ったグリニッチの花壇にも数種の桜があり、そのほかにこの4月に咲いている花々を紹介したい。

今から咲き始めるピンクの八重桜、英国のあちこちで見られる。この花はアメリカのポトマック河畔にも植えられていて、人々を楽しませている。

この花は太白程の大きさはないが、普通の八重桜よりも花のサイズが大きかった。この公園には花の名前などが書かれていないから種類や名前が判らない。

まるでかんざしのような純白の花の中に、ちらちらと咲いているピンクの可憐な花が素晴らしい。

一重の花びらながらこれだけびっしりと花が咲いて見事。

純白の八重桜はまだ1分咲き、この花は花一つづつは大きくないが八重の花びらが固まって咲きだすと見ほれるほど美しい。

昨日は風が身を切るほどに冷たくて、それでも桜の木の下でピクニックをしていた家族連れ。

この公園では今を盛りの椿と山茶花が見事だった。

八重咲の椿もウルトラ満開。一重の椿はサイズが直径10センチ以上もあった。

姫椿とでもいうのだろうか?

 

これは椿か山茶か?

白の八重の花びらもあったが、写真を失敗してしまった。

石楠花とつつじは本来ならば5月から6月に開花するのに、この公園にはもうしっかり咲いていた。

英国では石楠花の種類が非常に多く、木も巨大になるが、ここではコントロールされていて、こじんまりしている。

もう最盛期を過ぎたような石楠花(シャクナゲ)。

 

つつじ2種。

 

馬酔木(あしび)は毒があり馬がこの葉を食べると酔ったようになることから、このような漢字が充てられている。

芝生のあちこちに植えられている春の花。

 

チューリップとウォールフラワーのアレンジ

 

色とりどりのパンジー

 

白の水仙とブルーの勿忘草(わすれなぐさ)

 

白の水仙と黄色のパンジー

 

黄色のラッパ水仙とブルーのパンジー。

 

 

ヒヤシンスとパンジー

 

白の勿忘草(わすれなぐさ)とチューリップ。チューリップがまだ開花していないので色のコントラストが判らない。

花壇の春の花の中では一番色彩あふれたチューリップと雛菊(ひなぎく)の群生。

 

 

色とりどりのヘザーの花がカーペットになっている。

在英47年で初めてこんなに素晴らしい花畑を見つけた、ラッキーな一日だった。

 

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グリニッチ公園とブラックヒース

2019-04-12 00:10:33 | 日記19

朝8時、久しぶりの青空で、以前からグリニッチで花見ができると聞いていたから、今日がその日。

電車に乗った9時半は雲が張り出し風が冷たく、電車とDLR (ドックランド・ライト・レイルウエイ)の間中ポールは寒いの連発、今日一日中こうして文句を言われるのかとうんざりしていた。

 

カティーサークでDLRを降りて真っ直ぐグリニッチマーケットの中を通った。

ここは観光客用のクラフトや中古品・アンティークスなどを売っていて、高いから絶対買わない。それで見もせずに通り過ぎ、公園へ行く通りの脇の公衆便所へ行った。

 

このトイレは100年は経っているもので、考えてみれば100年前に日本の通りに公衆水洗便所があっただろうか?ここグリニッチはヴィクトリア時代に海軍カレッジや天文台などで大いに発展したところ。公園をそぞろ歩くジェントルマンや貴婦人も多かっただろう。

残念なことに女性トイレは鎖が下りて閉まっていた。

 

 

公園側の海洋博物館の入り口の飾り、Ship in Bottle ( 瓶の中の船)と言うが、ポールはこれを見て船乗りはBottle in a Ship(船の中の瓶ー酒)と言うんだとニヤリ。

海洋博物館の玄関には歓迎の日本語も見える。

 

 

この素晴らしい建物を見ると、ヴィクトリア時代は英国の最盛期だったことを思い知らされる。

 

 

グリニッチ天文台は公園の高台にある。今日は花見の予定で天文台へは行かない。

 

公園内は広大な敷地で真っ直ぐな道路(過去10年内に完全に整備された)が縦横に走っている。

英国に住んで47年、片道30分で行けるこの公園に過去何度も来ているが花壇があることを知らなかった。2時間ほど花壇を回って写真を撮り、公園の裏側ブラックヒースの門から出た。

 

ブラックヒースは17-8世紀ロンドンでコレラが流行り何十万人もの市民が死んだ。その死体をこのヒースランド(当時は高台の荒れ地)にまとめて埋めたもので、今でも掘れば遺骨が出てくると言われる。それでここは広大な草地になっていて、町や村は周辺をぐるりと囲んで作られている。

 

 

この広大な草地には道路が縦横に走っていて私たちも帰りのバスを探すために草地を縦断した。

 

ちょうどこのブラックヒースにはサーカスやファンフェアーの一団が滞在して4日から公開していた。

 

 

ウイークエンドは賑わうのだろうがこの寒空、平日も賑わっているとは思えない。

 

バスでキャツフォード(Catford)まで行きショッピングをと通りを見たら、半年前にはなかったパブの前のすごいデコレーション。驚いたのなんの。一体どこからこんなアイデアが生まれるものなのか?

 

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