11月14日から我が家の屋根に取り付けるはずのソーラーパネル。その前にもう2年もほおっておいた雨どいの破れを何とかしなければならぬ。
この地域のコミュニティで仕事をしてくれている人に朝、昼、晩と数日連絡したが、つながらずメッセージも残した。とうとう諦めて、10月末の木曜日に、いろいろな仕事を斡旋してくれるインターネットの会社に、雨どいの掃除と修理のメールを送った。
初めに500ポンドと書いたら誰からも申し込みなく、次に1000ポンドと書いたら、3人の人から電話やメールが来て、家の写真を送ってもらわないと、見積もりできないといわれ、翌朝3人に写真送付。
2人から新しく雨どいを取り替えないといけないからその費用が1600ポンドと1400ポンドの見積もりが来た。娘は明日まで待つようにと電話で提案してきた。
そこへ今から30分後に直接見積もりに行くからと電話が入り、まだ30歳の若い男とアシスタントの2人の男性がやってきた。雨どいの水が滴る3か所にこれなら800ポンド、それに屋根と雨どいの間に腐っている木を更新するに200ポンドという。
先の2人の見積もりより安いうえ、今すぐ仕事を始めるというから、OKしてしまった。( このおかげで、友達も兄嫁も娘も非難ごうごう)
まず最初に現金300ポンドをくれという。それで材料を買ってきてすぐ仕事を始めるというから現金を渡し、1時間後に仕事を始めた3人は屋根の腐っている木を取り除き,薄いカーボードみたいな板を張り付けて黒いペンキを塗り、水の滴る壊れた雨どいを金属のブラケットで支えておわり。
残りの700ポンドは銀行送信してくれと、彼の口座にお金が入るまで粘っていた。ところがその夜激しい雨で、雨どいを直してもゴミが全然取り除かれてないから雨水がトイからあふれ出て、まるで滝のようにフレンチウインドウに流れ落ちる。
その日から3日毎日数回電話して、掃除に来いというと後から行くとか午後に電話するとかいうがそのあとは電話を切って音沙汰なし。
こうしている間にソーラパネルの取り付けは1月10日になりましたという連絡が入りがっくり。
このフランシスという男に騙されたと怒り心頭で彼の会社に電話しても留守電e-mailを送ってもなしのつぶて、とうとうロンドンの各区にある市民相談所に連絡してみたらとの友達の提案で電話するも、相手は私の英語が分からない、私も彼女の言ってる言葉が分からない。
数日後に娘が電話してくれてやっと話が通じた。メールの例文を送るからとそれに元づいてフランシスにe-mailを送った。2週間以内に返事をしないときは法律に訴えるというもの、最初の1週間では音沙汰なく、2週目の月曜日、Trading Standard オフィサーという人からメールが入り、私が外国人であるということが分かっているから電話ではなく文章で書き送ってくれという。
すぐに私は日本人の78歳の未亡人でといきさつを書いて送ったらまた返事が来て、あなたはこんな業者の犠牲者だから、区が信頼する業者に連絡するようにとのこと。 またすぐメールが来て、フランシスに電話していきさつを話し彼が土曜日に来ると言っている。さすがオフィシャルの人では違うと感心した。
これらのメールが来たのが月曜日、以前インターネットで取り寄せていた日本のDVDのテルマエ・ロマエを友達2人と一緒に見ようと火曜日に予定していた。
彼女たちがやってきてお昼を一緒に食べ、午後から3人で映画鑑賞、途中から一人がのどがおかしいと言い出し、終わってすぐコロナの検査をしたら陽性反応が出た。
二人ともマスクしてあわてて帰ったが、私たち濃厚接触者、木曜日に友達からオペラハウスのオファーが舞い込み土曜日の夜だという。感染していたら行けないし、お金を無駄にするかもしれないがとうとう買ってしまった。
すると金曜日からもう一人の友達が発病。明日の朝私も発病かもしれぬとドキドキ、フランシスも来るかどうかはわからない。
土曜日の朝、コロナの検査も陰性で安心、おまけにフランシスは自分でできないと専門のおじいさん(私より若い)とアシスタントを送ってきた。そのおじいさんが3時間、フランシスが張り付けた仕事を全部はがしてしっかりした板を打ち付け、雨どいに積もり積もっていたごみを全部取ってくれた。
おじいさんにはこの仕事の料金はフランシスからもらうようにと話して、同意してもらい、もう安心。
この夜久々のロンドン、チャリングクロスロードはクリスマスの飾りつけで、たくさんの人出、この電飾も11時には消すという。
マイフェアーレディで有名なコベントガーデンもたくさんの人が楽しんでいる。
オペラハウスの前の広場もいろいろなストールやお店が出て賑わってる。
土曜日の夜8時から始まるオペラは ラ・ボエーム もう何度見たかわからないほど見て音楽もよく知っていたが、この日出たメインの歌手が私の一番好きなホアン・ディエゴ・フロレッズだった。
オペラハウスは満員御礼、 ホアン・ディエゴはいつ聞いても素晴らしい声。今日は久々の素晴らしい土曜日だった。