オルデン(Olden)から川沿いに山に向かって車を走らせると、山はだんだん険しくなり、左右の山のいたるところから滝が流れ落ち大きな湖が2箇所もあります。この日は小雨であたりは薄暗く、2つの湖の沿岸を通り抜けた頃から真正面の高い山に氷河が見えてきました。
このあたり一帯の高山はヨステダール氷河国立公園で、私たちが向かっているブリクスダール氷河やメルケボル氷河はヨステダールの支流(氷舌)でダイナミックな景観とアクセスのよさで、最高の観光スポッツになっています。
観光船でノールフィヨルドの最奥へ入り込み、オルデンの港から観光バスでブリクスダールの氷河の麓のバス停へ、そして小型電気自動車で氷河のほんの近くまで行けるのです。したがって観光バスがひっきりなしに通り、麓のバス停のお土産屋さんは世界中の観光客で大賑わいです。
キャンプサイトの後ろに見える氷河はメルケボル氷河で歩いてアクセスできません。サイトに向かって右側の高い山からは数百メートルのボーレ滝が流れ落ち、サイトの横を雪解け水が音を立てて流れています。素晴らしい自然の中でキャンプできたことで大感激、何時までもここでキャンプしていたいと思いました。
途中の道では氷河からの雪解け水がに滝になりその川に掛かっている橋はものすごい水しぶきです。
キャンプサイトに落ち着いて午後、小雨の中をほんの軽い気持ちで、散歩のつもりで山を登り始めたのです。
観光客も歩く人あり、電気自動車で雨合羽で身を固めた人たちありで、皆が山へと向かっています。
私たちは情報不足でキャンパーの後ろに見えるメルケボル氷河をブリクスダール氷河と勘違いして、九十九折の山道を歩いていると全く違う方向に氷河が見えてきました。勢いついてとうとう氷河の前まで行ってしまったのです。氷河の前の湖にはあちこち氷が浮いていてこの日は小雨のせいもあり寒くて早々に山を降りてきました。
翌朝素晴らしい青空になってもう一度行ってみようと、あたりの景色や道端の草花を愛でて楽しみながら、氷河の近くへ上り詰めました。
途中の標識に各国語で(日本語も入って)1800年代の氷河の先端と書かれてあり、200年で氷河がどれほど縮小したかをまざまざと知らされました。もうひとつの標識は同じように各国語で氷河は山肌を削ると書かれてあり、周囲の岩山が全部つるつるなのです。
そして氷河の中は感激するくらいきれいなブルーなのです。神秘的なブルーです。
最後の花はここでしか見られない白のキンポウゲ(バタカップ)です。
ノルウエーの伝統人形トウロール。小人のようで子供の童話に出てくる。
私たちはここで2泊して、キャンプサイトにある無料のサウナを楽しみました。
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