ノルウェーの地図を見ていただくと良く判るのですが、トロンハイムから北は国土が急に狭くなり、細長い海岸線が数千Kmに伸びています。
国道 E06だけが曲がりくねってノール・キャップまで続いています。
幹線道路を横切る鉄橋、列車は幹線道路と並行して北へいく。
トロンハイムから北極圏の近くモイ・ラナのあたりまで割りと平坦で気候も穏やからしく、遠くの雪山が見えるほかは道端の雑木林や、草花も寒冷地帯のそれではなく、牧草地帯が多く見られました。トロンハイムから北極圏までは、途中の道端のキャンプ場で一泊し、翌日たどり着いたモイ・ラナの小さな町の駐車場に立っている、木彫りの像が二ノ宮金次郎の柴を背負った後姿にそっくりでした。思わず駆け寄って顔を見てがっかり、めがねをかけた登山家でした。
モイ・ラナから道はだんだん登りになり景色が一変して、雑木林や白樺に針葉樹の林も見られなくなり、残雪が一面の丘の上に北極圏の看板そして記念館にお土産店が建っていました。
駐車場はキャンパーがたくさん停まっていて、皆ここで記念写真を撮っています。はるかロンドンからここ北極圏まで2000KM、この先はわからないにしても、ここは本当に北極らしく寒く、そして早速大きな黒い蚊の歓迎を受けました。まるでここで観光客の来るのを待ち伏せている様な印象を受けました。
北極圏線上を後にして北上すると道は下りになり道路の横には冷たくきれいな河が白波を立てて流れています。このあたりは全長1メートルもある鮭が登るそうです。
ガソリン代の高騰でキャンパーでの移動も難しくなりました。また、コロナによるキャンパーブームで、車中泊出来る場所の確保に苦労することも。玲子さんは良い時にキャンパーで旅をされておられたと思います。
北極圏は夏でも寒いのですね。私達は雪景色とオーロラが好きなので、北極圏はいつも3月、キャンパーでは無理なので、レンタルの四輪駆動車での移動です。アイスランドはそう寒くは無かったですが、フィンランドは零下17度でした。
一昨年はノールウェイに行く予定がコロナでキャンセル。そろそろ来年のことを考えていますが、ガソリン代のことを考えて躊躇しています。