英国の真夏は6月から7月、今年は6月中旬から7月末まで暑い日が続いた。暑いと言っても日中温度が25度くらいでヒーヒー言ってるから、日本の夏を耐えしのいでいる人たちには申し訳ないくらいの気温。しかしこの国に長く住んでいると汗腺も閉まって冬に体温を保とうとするためだから、25度でも暑く感じるのは仕方がない。
6月20日暑い日にロンドン北にあるカペルマナー(Capel Manor)を訪れた。いつも親しくしている友達同士だが、私も半年ポルトガルで越冬しているし、友達の半数は半年ごとに日本とロンドンに住んでいる。そこで久しぶりの再会となったわけ。
このマナーは元お金持ちのお屋敷と庭で今では有料で一般公開している。有料だから庭の手入れもしっかりされていて、夏の花がどこもかしこもいっぱい、素晴らしいバラ園やあじさい、スイートピーの畑など色とりどり、大いに楽しんだ。
この変わり種の百合の花にはすっかり魅了され、庭の一角にある廃墟に絡む大輪のバラが素晴らしい。
そこで話に聞けばこの廃墟は昨年新しく買ってきた半壊の建物でレンガも新しかったそうだが、植物が茂り絡みつくと違和感を感じさせないくらい落ち着いた風景になる。広大な庭を花々を愛でながら数時間歩きまわった。
6月25日、またも晴天、亭主と大英博物館へ行った。この日はエジプトのミイラにレントゲンを通した特別展が開かれている。インフォメーションで ”特別展はどこ” と聞いたら ”どっちの特別展?” との返事。他にもあるのかと ”一体いくつ特別展があるの” と聞いたら ”エジプト展だけ” 思わずアホかと言いそうになった。
ミイラにレントゲンを当てて年齢やどんな病気だったとか何を食べていたとかが判ってもあまり感動しなかった。20分ほどで大英博物館をあとにする。なんといってもあの沢山の人達の間を歩くだけで疲れてしまう。それで亭主の大好きなケンジントンにある科学博物館へゆくことにした。このケンジントンには他にヴィクトリア・アルバート・ミュージアムと自然博物館があって、亭主が科学博物館へ行ってる時は私はいつもヴィクトリア・アルバート・ミュージアムへ行っていた。この日は亭主と一緒に行く事にし、科学博物館はもう35年位前に一度行ったことがあるな~と感無量。面白い造形物があった。このような形から新しい建築物が作られたりする。
7月26日友達が南西ロンドンのラヴェンダー畑にピクニックに行こうとアレンジしてくれ、日本人女性友達同士が集まった。もうお昼だったから花よりダンゴで涼しい木陰に座って皆で持ち寄ったお弁当を開く。満腹し、たくさんおしゃべりもしたあとで、ラヴェンダー畑へ繰り出した。紫色の広い畑にはたくさんの人達が歩きまわり写真を写している。
素晴らしい香りの中をいろいろな種類の花を求めて歩きまわった楽しい一日だった。
8月3日晴天の日曜日、毎日が日曜日の私達にはわざわざ出かけるのも人混みがうるさいと遠慮したいのに、天気につられて出かけることにした。ハンプトン・コートまで電車2台乗り継いで行ったものの余りに人出が多くて、隣のブッシーパーク(Bussy Park)をめざす。前方を歩いているおばあさん2人の太いこと、最近年寄りならず若い人も太った人が増えてきている。過食と運動不足と言われているが本当にそのとおり、子供たちでさえ体重増加が問題になってきている。
ブッシーパークは今まで来たことがないが公園の真ん中を自動車道が通っていて広く、公園の中の小川では犬が水浴びしていたり、自転車のグループやジョギングしてる人たちが通りすぎてゆく。
公園の林の一角にはタイサンボクの木が巨大な真っ白の花を咲かせていた。高いところで咲いている花だけど花芯の色合いに感激、水辺ではたくさんイトトンボがスイスイ飛んでいて水草に止まったりする。この国にはオニヤンマもセミもいない。
草むらから立派な角を持った鹿が顔を出した。交尾期は人をも襲ったりするがこの時期群れていないから安心して通り過ぎた。公園一周に3時間ほどかかってテームズ川をわたってキングストンへ昼食を食べに行った。橋の欄干を飾るハンギングバスケットが気に入った。
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