昨日のお昼スペインの高速道路を南下し、ポルトガルの国境を越えた。今回初めて国境線には多くの警察車が待機していて、何台かの車が検問に引っかかっていたが、私たちはパスポートも見せずにまっすぐ通過した。そのままポルトガルの海岸線を走り、最初に開いているキャンプサイトがカミンハ(Caminha)に在った。
このサイトは町の中心から2kmほど離れた海水湖のほとりの松林の中で、スペインの半額の料金で、フリーインターネットがある。サイトのシャワーはまるで温泉に入っているほど湯の量が豊かで、施設はすばらしく清潔だ。ただここがポルトガルだと痛感したのが、トイレにシートがないこと。そしてトイレットペーパーがないこと。6年前に南ポルトガルに来たときにやっぱりトイレのシートがなくて、買ったのをいつもキャンパーに積み込んであった。これが又6年ぶりで役に立つ。
カミンハの町を通り過ぎてキャンプサイトへ行く途中に町の駐車場で大きな青空市が立っているのを見つけた。まずはキャンプサイトに落ち着いてから行こうと通り過ぎたが、午後湖のほとりの遊歩道を町へ向かっている間に、激しいにわか雨になりとうとうあきらめた。
今朝も時々来るにわか雨のため、準備万端整えてカミンハの町へ出かけた。湖岸の遊歩道から町へのメイン道路を通って行ったが、青空市は毎週水曜日だけらしい。町の中心スクエアは大きな立派な教会と放射線状に走る石畳の通りからなる。
中世の町らしく狭い石畳の路地が多くこれがしっとりとしたいい雰囲気をかもしだしている。
ここは湖と横から流れ込むカオラ河に囲まれた河口の町で、湖の向かい側はスペイン、そこにもテラコッタ屋根の町が広がっている。下の写真の教会は尼寺で、そっとドアを開けたら年取った尼さんが無心に編み物をしていて一度も顔を上げなかった。またそーっとドアを閉めて出てきた。
キャンプサイトへの道の行き止まりは数軒のレストランやバーとその後ろに長いワイルドな砂浜が延びている。この辺りは夏の海水浴時はどんなにすばらしいだろうか?来年夏の為に今からキャンプサイトの予約をしておこうかなどと夢みたいなことを考えてしまった。砂浜と平行して長く岩礁が延びているので、大西洋の荒波は直接砂浜に打ち上げてこない。
それでも嵐の時には塩水が浜に自生する潅木に当たるため、多くの木が枯れて流木の一部になっていた。岩礁の先の小島には石垣をめぐらした城砦が見える。
ポルトガルまで来るとスペインではまだグリーンのオレンジが実ってたわわになっている。今まで見たことのないきれいな紫色の花が住宅の小さな庭に咲いていた。
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